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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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学校も、家も、この世の中も、

僕には居場所が無かった。

だからもう、死のうと思った。

夢も、やり残した事も、まだまだやりたい事も、興味も、全部諦めて

この身体を楽にさせたいと思った、 、

─────ザーポタポタッ

ゆらねろ。「あともう少しで…」

僕はある自殺スポットに行くことにした

同じ思い、苦しみを持った人達が

空の上で見守られて死ねるかもって

???「君はまだ早いよ」

聞いた事の無い、優しい声が聞こえた、でも、どこか寂しい声。胸がギュッってなるような暖かい声色

触れたらすぐ散ってしまうような、

ゆらねろ。「ポロ…」

自然と涙が溢れた、泣きたくないのに

自分の弱みを出したくないのに

ゆきむら。「ゆきむらも、同じ」

見上げると傘を持った長身の人

顔はよく分からないけど、

なぜか親近感が沸いた

彼に抱っこされたのか、人肌に触れる、その人は痩せていたため、骨っぽい身体つきだったけれど、

_______柔らかく、暖かい。

生きていた中で一番居心地が良かった、

歩く度に揺れるふわふわな髪や揺れる身体、スピード感が

全て、僕を安心させた

そして僕は安心したのかゆっくりと瞼が落ち、

景色が黒くなった

____________________

ゆらねろ。「んぅ…ここ…」

目を開けるとぬいぐるみだらけの部屋。

薄暗く、カーテンの隙間から照らさた月明かりが『彼』をより綺麗に見せた

ゆきむら。「〜♪」

綺麗な歌声が聴こえた、美しく、儚い歌声

ゆきむら。「起きた?」

ゆきむら。「まだ寝てて良いのに」

あの時、おぶられた時と同じ、彼の匂い

ほんのりとラベンダーの香りがし、優しい匂い

そして彼の優しい微笑みがより僕をほっとさせた。

ゆきむら。「1人で起き上がれる?」

ゆらねろ。「そんくらい…自分で出来る…」

ゆらねろ。「いっ…」

意地を張って自分で出来るなんて言ったが、

やっぱり身体の痛みと頭痛はまだ残ってる

ゆきむら。「ふっ…w…大丈夫、ゆきむらが起き上がさせて上げるから。」

やっと鮮明に顔を見れることが出来た、

綺麗な顔立ちだった、なぜか左目は髪で見えない、透き通った紫の髪、ピアスを多くつけており、僕よりほんのちょっと長いウルフヘア

そしてダボダボな服に滲んだ赤い染み。

ゆきむら。「よいしょっと…」

ゆきむら。「ごめんね、部屋汚いし、勝手にこんな所連れて来て。」

ゆらねろ。「いえ…ここに居る方が、落ち着きますので。」

ゆきむら。「なんか、あったの?」

ゆらねろ。「…」

しっかり図星。なにか感ずいたかのような表情を向ける

ゆきむら。「大丈夫。思い出すのが辛かったら無理に話さなくて良いよ、苦しかったねよく頑張った。」

凄い洞察力にびっくりする、なにか精神科

かと、思ったけど多分違う。部屋に所々、

眠剤や、ぐしゃぐしゃになった紙、抜けた髪、ハサミなどが散乱している。

そしてこれだけ丁寧に置いてあった。

クマのぬいぐるみと、彼と知らない5人が写った写真立て、小さい文字でこう書いてあった

【KnightA ゆきむら。卒業おめでとう。】

ずいぶんと大事にしてるのか、一つも傷がついていない状態。そして紅色、桃色、水色、緑色、黄色といったメッセージカードがある

そして全部ゆきむらさん宛。

ゆきむらって名前なのか、

ゆらねろ。「ゆきむらさん」

ゆきむら。「ん?」

ゆらねろ。「この人達…誰ですか?」

────────────────────

なんかね、ずっとこの二人絡んで欲しいと思ってたんよ

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