コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「じゃ、ないこまた明日な!」
「うん!また明日!」
友人であるまろに別れを告げ、駅に来た電車に乗り込む。
「ふぁ〜、眠っ、」
空いていた席に座ると急な睡魔に襲わる。次の駅だけど、ちょっとだけ、、ちょっとだけなら良いよね、?そう思い、俺は眠りについた。
「、、ん?あれ、ここ何処だろ?」
少しばかり寝過ぎたようで、気が付けば見知らぬ駅の名前。
(「次はー、禊ー、禊です。お出口は、左側。」)
誰もいない車両の中、
(「なお、帰りの電車はございませんので、ご注意ください。」)
耳に響くその言葉に
「えっ、?嘘何でッ?」
頭は真っ白でぐるぐると廻るよ帰り方考えて検索をかけても返ってくるのは
「縺ュ縺�√↑縺�¥繧薙よ�縺励※繧九h��」
文字化けの言葉だけ。涙溜めて助け願う
「嘘、嘘、誰か居ないのッ?」
此処は何処なの?、誰かッ、助けてッ、
「笑どうしたの?そんなに怯えて、」
優しく微笑み一目惚れのないくんに声をかけたら急に泣いてその場で蹲るから慰めに隣に腰を掛けた。
「また会えるって信じてたよ!ないくんもつれない人だね。ところでこの前の(プロポーズの)返事くれるかな?」
両手で手を包み込み、ないくんを見つめる。、ないくんからの答えを聴くまでは待つから。
「えっ、ぁ、誰ッですかッ?急に、ッそれに何で俺の名前ッ、」
俺を怯えた目で見つめるないくん。震えちゃって、そんなにも嬉しかったんだね。でも、差し伸べた手を振り払ってまで恥ずかしがらなくても良いよ?
「ッ、」
怖い、怖い。誰なの?この赤髪の人は、?しかも返事って、?何だが分からないけど嫌な感じがする。背中に冷や汗が伝う。
「ぃ、嫌、、です」
「、、」
「次は~、、」
「ひッ、」
「活け造り~、活け造りです。、、お返事を~、お待ちしてます。あ~、、今は貴女しかおりませんので、ごゆっくり、お考え下さい」
「、次は~、ありませんよ~?」
思えばきっかけは先日のこと。
「ねぇ、ないくん俺の____になってよ?」
「ッ、それは、」
夢の中、誰かも知らない声に応え、何かの問いかけに曖昧な返事。怖くてその場を逃げてたの。
「、ねぇ、まろ助けてッ、俺怖いのッ!」
「所詮は夢なんやから大丈夫やで。きっと明日には寿司でも沢山食べる夢でも見れるって」
「ッ、そういうことじゃなくて!ね、にきも何か言ってよ!」
「なぁ、ないこ。まろの言う通りやで、所詮は夢なんやから大丈夫やって」
「、だからッ、」
自分の身に危険を感じて、誰かに助け求め、訳を話すけれど誰も取り合わず。あの日のことはきっと悪い夢だったかもと忘れていた、。
「急にごめんね、話は変わるけど、俺、きっと一途な愛妻家になると小人たちの中ではもっぱらの噂なんだ!」
「優しくするよ。俺の妻になると言ってくれるなら、ね」
一目惚れしてないくんに愛の言葉贈るよ
(一目惚れしてきて愛の言葉贈られ)
拒むなんて悲しいことだけはやめてよね。
(拒めなくて悲しいことだらけやめてよ)
血に塗れて、俺色に染まるないくんも良いけど生きたままで愛すよ?
(死にたくないよ。諦めるから。生きたままで愛されるから。)
帰り道も知らない可哀そうな、ないくんに。
(帰り道も知らない。涙ばかり流れる。)
生きて還る場所なら此処にだけ在るから、、
(生きて帰る場所なら此処にだけ在るから、、)
「俺の妻になってよ。どこまでも愛するから」
(「貴方の妻になるって言います、。どこまでも愛するから」)
行方不明事件がこの路線であったらしい。若い少年らしい。くれぐれもお気をつけて。
(「次はー、_____)」
今日も車内に響くアナウンス。
「、♡ふっ、ようやく俺の物になったね。_____くん♡?」
不敵な笑みと共に独り言を呟く車掌。電車が発車すると共にその声は掻き消され、そして今日も黄泉葬り列車は進む。