コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
未完成
冷たい風が頬を撫でる
まだまだ寒いなぁなんて呑気な事を考える
フェンスに体重を預けると
キシ…と古い音がなる
ゴミみたいなやつらが
造り上げた世界とは思えない絶景
さぁ、そろそろ終わろうか
桃「…お前も死ぬの?」
赤「……誰」
桃「はぁ、こっち来い。」
赤「……」
俺はそこまで最低なヤツじゃない
目の前で人が死ぬなんて経験
誰だってしたくないだろう
赤「…分かった。」
桃「……おいで」
赤「…は?」
桃「なに、文句言わずに」
赤「…」
あーね、こいつ面倒臭いタイプだ。
後から
俺が地獄から助けてやったよ
みたいな顔してくる奴
助けられるのが1番の地獄だって
分からないのかな
赤「…無理。きもい。」
桃「はぁ、ツンデレだなぁ」
赤「はぁ、?」
とことん気持ち悪いな、こいつ
桃「確保!!」
赤「ぅえ、っ」
赤「はな、せッ、っ」
桃「…なんかめっちゃいい匂いする、」
赤「きも」
桃「真面目に傷ついた」
赤「知らない」
桃「名前なんて言うの?」
赤「まず離せ、」
桃「そんなこと言わずに」
赤「…赤」
桃「名前までかわいい」
赤「そういうのいいから離して」
桃「赤ばぶはおうちに帰りましょうね~ばぶばぶ」
赤「……」
桃「やめろその目」
赤「はぁ、早く離れて」
桃「仕方ないなぁ、」
桃「じゃあ、はい」
赤「…は?」
桃「ほら、手繋ご」
赤「…」
桃「あ、今きもって思ったろ」
赤「…」
桃「で、今当たってんのきもって思っただろ!!」
赤「えぇ、」
桃「『全部当たってんのきも…』じゃねぇんだよ」
桃「ん、はよ行くぞ」
赤「……やめてほしいんだよね。そういうの」
桃「ん?」
赤「正義のヒーローみたいな?望んでないから」
あぁ、また
思ってもないのに言ってしまう
相手を傷付けるようにベラベラと口が動く
桃「……」
ほら、また傷つけた
また俺が傷つけたんだ
赤「『可哀想』『助けてあげる』」
赤「俺は可哀想なんかじゃない。助けて欲しくなんかない」
桃「……じゃあなんで飛ばないの?」
赤「え?」
桃「今、ほら飛べばいい」
桃「俺は助けてなんかない」
桃「可哀想なんて1ミリたりとも思ってないよ」
赤「…じゃあなんで」
桃「…かわいいって思ったから、…かな笑」
赤「……なに、それ」
桃「初めて見た時、あぁ、この子は俺の事を救ってくれるって思ったんだ」
赤「…」
桃「ね、俺の事、救ってよ笑」
そっと差し出された手に、少しの期待を持って。
俺たちは歩き出した。
下書きのゴミです