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不定期更新の人って覚えていってください。中々展開がうーん?うーんってなってたので結構時間かかりました。面白いと思ったらハートだけでも押してってね。
俺と彼奴が初めて会った、
夢の様な、思い出の様な話。
※視点は固定
昼休みの時間はぼーっと何も考えず、
いつも通り過ごしていた。
やけに、教室の外が騒がしかった。
俺は、白杖を手に持ち、教室を出る。
「…ねぇうるさいんだけど、何があったの?」
それを聞いた奴が何やら近付いてきたようで
『なんかよくわからないんだけど、素行の悪い生徒がぶん殴ってるんだってよ。』
へぇ、…今どき堂々と暴力振るうなんて、遅れてんなぁ…
『ずっと下向いて本読んで、うじうじうじうじ…気持ち悪ぃんだよ!!!』
─あぁ、理不尽だ…
ただ好きな本読んでたのにぶん殴られるなんて。
俺は好きなように本なんて読めないのに。
文字ってどんな形してるんだろう?
平仮名とか、片仮名とか漢字とか。色々な文字があるらしいけど俺は見た事がないから。
「…羨ましいなあ、」
『え?あぁやって暴行される事が?』
「それは違うよ」
しばらく経って、 気が済んだのか
殴る音は止み、『どけ』なんて声が聞こえた。
俺はゆっくり辺りを確認しながら壁に
『─おっせぇな、あぁ?…はっ、障×者かよ。目見えねぇってか?w』
…こういうのは言われ慣れてる。
だから、いつも通り無視すればいい話。
『…俺に暴力振るうのは良いけど、…えっと、その生徒は関係ね、ねぇだろぉ…?』
『は、そうかよ。』とこぼし、どこかへ行ったのか、騒がしい声は止んだ。
『…えっと、大丈夫か?』
その声は、震えていて
でも心配してくれていて、安心する声だった
俺の人生はずっと誰かから心配の言葉を数え切れない程受けてきた。だけどそれは上辺のもの。
でも、此奴からは、心の底から、心配してくれてるんだろう、って伝わってきた。
『え…っちょ、なんで泣いっ…!?』
周りから笑いの声が聞こえる。目が見えなくても、なんか、わかる
「ちょっと嬉しくてさ、w」
『な、何が嬉しいんだよ…???』
キーン コーン カーン コーン…
『「─あ。」』
『やべ、遅刻する…!えと、えっと、』
「あー、名前?俺桐谷 湊っていうの。覚えとけよ〜?」
『…覚えとく。』