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ちょっと待ってもう好きすぎます…() ナムギュは愛が重くてめちゃヤンデレで可愛いしサノスはサノスで何もわかってないのも可愛いしめっちゃ謝ってるのも可愛いし1人でシてること恥じらいながら言ってんのも全て可愛い!!! 結論は可愛い!神作品を毎度ありがとうございますッ!
消さなかったんだな…笑 なんかもうほんとに神。やばい。崇めたい。好きすぎてやばいいい意味で思考どうなっとんの??ほんとに好きです🫶🫶
消さなかったんだ…() 嫉妬って良いですね〜…浮気疑っちゃうナムギュすごい好き…
リクエストありがとうございます!
⚠️濁点、♡喘ぎ
美人なモブ女が出てきます
待ち合わせの場所に予定より20分ほど遅れて到着すると、ナムギュが何やら知らない女と話していた。別に、嫉妬ほどの感情では無い。学校のグラウンドで遊んでいたら爪の間に砂が入った時程度の違和感とテンションの低下だった。本当に、なんでもないもの。一般的な人間ならスルーしてしまう程度の違和感。この程度スルーできない人間は社会ではやっていけない。しかしながらサノスは社会ではやっていけない男であった。ちょっとした違和感でも、それをもたらした人間に仕返しをしなければ気が済まない。彼は心が狭かった。爪に入ってしまった砂を丁寧に取るのではなく、歯で爪を噛んで無理矢理取りだし、そのまま飲み込んでしまう男。粗雑で、乱暴。彼の自己抑制力は小学生ほどしかない。
「ナムス」
「兄貴、また遅刻っすか」
ナムギュは少し遠くからサノスに声をかけられるとすぐに駆け寄った。恨み言をこぼす顔は嬉しそうだが、サノスの興味はそこには無い。
「あの女、覚えてます?この間クラブで一緒に飲んだ」
サノスが聞くまでもなく、ナムギュは話していた女の説明をしだした。どうやらサノスとも面識があるらしかったが、彼は人を覚えるのが苦手だ。それでも女はわりと覚える方だが、全く覚えていない。そもそもクラブに行ったことすらあやふやであった。酒と薬とでほとんど記憶が飛んでいるのだろう。
ふと、こちらに体を向ける女の方を見る。
「_かわいいな」
「兄貴ずっと口説いてましたよ」
さらりとしたストレートの黒髪、いやらしくない程度に体のラインがわかる服。後ろ姿からもある程度格は想像できたが、顔もここまでとは思わなかった。それぞれのパーツが控えめかつ大胆に存在し、全体的な印象は上品に仕上がっている。楊貴妃とはこういった顔だったのだろうか。こんな美人がクラブにいたとは。しかも一緒に酒を嗜んだと言うではないか。サノスの機嫌はすっかり治っていた。
似たようなことを言うようで申し訳ないが、彼のことは小学生だと思った方が賢い。彼の情緒が安定していることは滅多にない。
ちゃっかり連絡先を交換したあとはナムギュとのデートを楽しんだ。デート、と言ってもサノスが好き放題ウロウロしている後ろにナムギュがくっついているだけではあるが。
その晩はナムギュの家に行った。サノスは自分の家に人を入れるのがあまり好きではない。特段これといった理由はないが、何となく自分だけの空間を守っていたいという考えがあった。そのくせナムギュの家にはよく入り浸る。普段から、行く所に困ったらとりあえずナムギュの家に寄っていた。ナムギュの家はサノスにとって、実家にある自分の部屋のようなものだった。いつもそこに帰る訳では無いが、自分の帰る場所の第2候補として存在している。
ナムギュの家までにコンビニに寄ってゴムも買い、完全に”する”雰囲気であった。
風呂に入り体を念入りに洗う。上がるとナムギュはもうローションなどの準備は済ませており、そのまま流れるようにベッドに押し倒された。
サノスは自分を押し倒してくるナムギュのギラついた目に不覚にもキュンと___いや待て。
サノスの頭は急に冷めた。ふわふわと熱を持っていた顔も次第に熱を逃がす。
女と喋ってたな…。
可愛い女に浮かれて忘れていたが、サノスは爪の間に砂が入ったままだったのだ。
「あにき……」
ナムギュは愛おしそうにサノスを呼ぶ。
「ちょっと待て。ってかやめろ」
「え?」
ナムギュの目が点になる。当たり前だ。さっきまで乗り気でそれらしい雰囲気に酔っていた恋人の顔が急に覚めた真顔になって、挙句行為をやめろと言う。
「今日は無しだ」
「え?うそ、兄貴?」
「文句あんのか?」
「いや、文句ってか…え?まじ?」
困惑するナムギュを薄ら横目で睨むとそのままナムギュのみベッドの外へ押し出し、自分は布団に潜ってさっさと寝た。
実に暖かい布団だった。
「_え、なんで?」
至極真っ当な意見である。
その後も幾度とそんな雰囲気になるもサノスは断り続けた。早3週間も経つ。拗ねた大人子供は非常に面倒臭い。
サノスは、しっかり女の顔に見とれたあとちゃっかり連絡先を交換してその後も連絡をとっている自分の行為は棚に上げて、自分がなぜ拗ねているのか気づく様子のないナムギュに不満が募る。
なぜ拗ねてるかなんてわかるわけが無い。そもそも未だにドタイプの女と連絡をとっているような男が、自分がただ話しただけで拗ねるなんてナムギュは想像もつかないだろう。理不尽である。可哀想な男だ。
しかしそんな不憫な男ナムギュも、不満が募っていた。自分とは全くやらず会う頻度も減っていっているのに、あの女とはしっかり頻繁に連絡をとっているそうじゃないか。脈アリだったらそのまま付き合いそうな勢いだ。そんなことは無いとわかってはいるが、それとこれとは別だった。
至極真っ当な不満である。
サノスはクラブで1人飲んでいた。
いつも通っているクラブなので次々と知り合いが声をかけてくるが適当な返事で流す。今日は騒がしい場所で1人で飲みたい気分だった。酒の入ったグラスを揺らすと、半透明の茶色がキラキラと光を反射し、黄金色に光って見える。
随分と酔った。少し寝ようか。その後タクシーを呼んで帰ろう。
音を立ててグラスを置くと、そのまま机に伏せて寝てしまった。
目が覚めたはずである。
自分は今寝っ転がっているようだった。
”目が覚めたはず”というのは、目を開けても真っ暗だったからだ。手は頭上で縛られているようで身動きが取れない。
「っおい、誰かいないのか」
恐怖に声が震える。
少し肌寒い。どうやら自分はパンツ1枚で縛られているようだ。今は何時なんだろうか。
すると身近に人の気配を感じた。
声をかけようとすると、するりと腹を撫でられた。
「ひ、」
ベットが軋む音とともに少し体が沈んだ。馬乗りになられたみたいだ。
指で腹から首へ線を描かれる。
「っふ、_ナムス、?」
希望的観測かもしれないが、そんな気がして名前を呼ぶ。
するとキスをされた。挿れられた舌に口内を掻き回される。わざとらしくくちゅくちゅと鳴らされる音にまんまと興奮する。
「ん、ぅ」
ストローで飲み物を吸うように舌を吸われる。じゅっと吸われる音と舌がきゅっと締められ引っ張られる感覚が気持ちいい。
「ぁ……ぁへ」
舌を出され、情けない声しか出ない。
「らぁ、……ぅあ_ァ、」
キスの仕方でナムギュだと確信できるほど、彼らはまだ回数を重ねていなかった。
「ンむッ…んん、…っぁ、ふ…ぅ」
再び口内を犯され、上顎を舌でなぞられる。
キス中、止まっていた手が再び腹をさする。寝ている猫を撫でるように優しく撫でられるとくすぐったさに腰がよじれる。
「ん.._ん、ッ」
手はだんだんと上へつたって行き、とうとう胸の蕾に当たった。
「んぅッ、!_」
そのまま優しく撫でる手つきで固くなった蕾に4本の指が次々と引っかかっていく。
人差し指、中指、薬指、小指、小指、薬指_。
休む暇なく弾かれる。
期待していた刺激に、どんどん蕾は大きく、赤くなっていく。
「ん、ん、…ふ、ぅん_ッ」
キスもやまない。酸欠でクラクラする。
目から出た水は、すぐに目隠しの布に吸われた。
下腹部が窮屈で苦しい。すっかりと興奮しきって大きくなったそれは未だパンツの中に押し込まれている。
ぐりっ
「__ッあ!?」
膨張したそれを膝で容赦なく抑えつけられる。
少しの痛みも刺激的な快感に変わってしまう。
きもちいい。
「ッあっ、ぁあ、!?ん…ッぅ、あ」
酸欠が酷くなる。クラクラとした頭に、絡まる唾液の音が響く。もうそれしか聞こえない。
すると急に動きが止まり、何やら男がやっと口を開いた。
「………どんな男に触られてるかも分からないのにこんなに感じれるんですね。」
どこか怒りの交じった声は、サノスの耳に届いた。
「ッあ、なむす…?」
口内に指を2本突っ込まれ、雑に掻き回される。
「ッあ、ぁは……..ぁ、なぅ、ふ_ッあ」
唾液が口から漏れ出る。頬をつたって耳まで垂れた自分の唾液に身体が跳ねる。
「随分感度がいいんですね。俺としてない間、誰とやってたんですか?」
馬鹿にしたように話す彼は、本気でそう思っているわけじゃない。ただ自分をナムギュだと認識していないうちからすっかり興奮している彼への、いつでも誰にでも犯されてしまいそうな彼への不安が怒りに変わってしまっただけなのだ。
「ぃが、、ぁ_っふ」
違う。と否定しようにも口をぐちゃぐちゃに乱されてしまってはろくに喋れない。
「顔も体も全部とろっとろに溶かされて、どこ触っても喜んで跳ねて…恥ずかしくないんですか?」
「ッぁあ!!?」
突然自分のものを強く握られる。
口を犯していた手は胸の蕾をつねりだした。
「俺だって気づかなかったんですよね?なのにそんなに喜んじゃうんだ。」
「ッあ、なむすッぅ、あ_ぁ、やめ」
拗ねたように話す彼の口は先程まで無口だったことを忘れるほど声を発し続けている。
全て逃さず受け止めたいが、あいにく快感に弱いサノスは与えられる快感に負け、彼の言うことを正確に認識出来ないでいる。
「ぁ、ッうぁ_ぁ、ま、って、…ぇあ」
下着越しにゴシゴシと雑に擦られると、それだけでびくびくと身体が反応した。先程まで撫でられ続けた体はバカ正直に感度が上がっていた。
「ぁ、あ、だめ、なむす、なむすッ」
何か自身に上がってくるものを感じて、手を止めようと奮闘するが全く意味をなさない。
腰をよじっても、足で押しても、彼の手が解放してくれることは無かった。
「ぁ、ぁ、!」
サノスのできる我慢など知れていた。快感に抗える程我慢強くはなかった。
「〜〜〜ッ!!♡」
腰が浮いて、空中で跳ねたあとベッドに落ちた。
「あれ、軽イキした?」
「っは、ぁ……_ッ」
「…はぁ、ほんと淫乱だなお前」
呆れたのか、怒ったのか、サノスにはもう分からない。頭がぽやぽやとして、まるで薬を飲んだみたいだ。気分がいい。
ナムギュは、彼のパンツを脱がすと、まだサノスの唾液で濡れている手で後孔に触った。
「ぁ、」
サノスが声を漏らす。
そのまま指先を挿れると、ナムギュはすぐに違和感を覚えた。
「あ”?」
いつもはゆっくりと慣らしながら指を挿れるのだが、ナムギュは普段とは違い、勢いよく奥まで刺した。
「ぁ!?っな、むす、?!」
そのまま間を開けることなく2本目も挿れる。2本の指でくぱ、と穴を広げて容赦なく動かす。
「ぁ、!あぁ!!__”やだ、ぁ!?なむす、」
「なんでこんな広がってんの?」
サノスの体が頑丈なのもあり、いつもは数日経つと穴はもうだいぶ狭くなっていた。
しかし今回は指が2本すんなり入るほど緩かったのだ。それも3週間も空いたのに。ナムギュが感じた違和感はそれだった。
ナムギュは鈍器で頭が殴られるような感覚だった。
まさか先程の自分の発言が真だったとは。
何を根拠にこの人が浮気をしないと思っていたのか。考えてみれば、サノスが浮気をする様子なんて容易に想像できた。
信じられないほどの怒りが頭を埋め尽くす。
こんな予定ではなかった。そもそも彼に少しイタズラをして、泣いてしまったら謝ろうと思っていた。
しかしサノスは誰かも分からない手に想像以上に感じていて、不安を煽られた。
その挙句浮気だと?
「おい」
「ッが、あ”…ぅ」
彼の首を掴む。その手には優しさなどなく、苦しめようという悪意しか込められていない。
彼の目から涙が流れるのを見ると、満足して首から手を離してやった。
後孔から指を抜くと、自分の立ち上がったものが萎えてしまう前に、奥まで挿れた。
「ッがぁ!?!?ぁ”、ぃ、だ……ぁ、」
ぱんっ!と乾いた音が部屋に響いた。
視界がちかちかと、電気が走ったような感覚になる。
いくら指が2本すんなり入ったからと言っても、ナムギュのソレは4倍程の太さがあった。
痛くないはずがない
ナムギュは滑らないため動かしずらい腰を無理矢理動かし、ぱんぱんと音を鳴らす。
「あ”ッぁあ、あ、や…っあぁ!」
サノスの顎が上がって伸びた首が見える。
「ぐッ…が、!?ぁあ”ァ!!」
ナムギュの歯がサノスの喉をえぐる。
口に血の味が広がった頃に口を離そうとすると、歯が引っかかった。
思ったより深くしてしまったかもしれない。
気にせず無理やり口を離す。
「ぁ、あ”」
サノスは首の血管がドクドクと脈打つのがわかった。流れる血は白いシーツに赤いシミを広げた。
ナムギュはその様子を見ながらサノスの前立腺を的確に突く。
「ッあ”!?¿♡あ、っあ”、ぁあ_ぉ”ッぉ、」
痛みと快感でもうぐちゃぐちゃになっていた。全身に軽い電流が走っているような痺れが止まない。頭上から足の先まで全ての神経が敏感に反応する。シーツの擦れる感覚まで快楽に変わる。
「あは、ぁッぐ、ぅ♡”……っふ、、ぉお”」
「ッふ、誰とやった?」
「っえ、?ぉ”、あッぁ、あ、ァ…♡”」
ぐちゃぐちゃになった頭では何も考えられない。ナムギュの言っていることを理解しているのかも定かではなかった。
意識をはっきりさせようと、抜けるギリギリまで腰を引いたあと思いっきり突いた。
どちゅんッ!!
「ッぉお””!?♡♥っが、ぁ”、…あ?な、」
先程とは違い、血や我慢汁でぐちゃぐちゃになっていたナカは粘着的ないやらしい音を立てた。
「誰とやったかって聞いてんだよ!!」
ナムギュはどちゅどちゅとなるいやらしい音をかき消す程の声量で怒鳴った。
「ッあ”、?ぉ、♡”や、なにッ_ぃ”、♡なむ、す」
求めている返答が来ない上、相変わらずずっと間違えられている名前にナムギュは舌打ちをした。機嫌が悪くなっていくナムギュに反してサノスの腰はびくびくと痙攣しつま先が丸まっている。
「あ”ッ♡ぁお、ぉ”ッ__ぃくッ、♡”イッ、♡
あ”ッ〜〜〜〜〜♡♡””」
びゅるるる
白濁が飛び散る。
「ッあ”ぉ!?♥”ま、ッなむ、す、!?!?っお”♥」
絶頂したのに止まらない快感に頭がグラグラして視界はもう定まらない。
「ナムギュだっつってんだろ」
「なむッ♥ぎゅ_っぉ”お!?❤︎、なむぎゅッ」
いつも言っているからか、言いたいことは伝わったようで名前を一生懸命呼んでくる。
その様が愛おしくてつい許したくなってしまう。
「や、だッ…ぉ”❤︎な…むぎゅ、っごめッぁ”っオぉ❤︎”」
その謝罪は浮気に対してだろうか?
許すわけが無いのに何を今更言っているのだろうか。
サノスには快感が理解の範疇を超えると謝る癖があったのだが、今のナムギュにそこまで考えてやる余裕はなかった。
「ぉお”ッ❤︎ぉ、あ、ッ_やめ、ッぇ、ォほ❤︎”」
どちゅどちゅと激しく突くスピードは落ちることなく、むしろ上がっていく。
サノスはもう自分が揺らされているのかどうかさえ分からない。ただ与えられる快感を逃そうとはしたなく喘ぐしか術がなかった。
「ッあー、きもちいい。兄貴は?」
「あ”、ぁえ❤︎”ッふ、ォ_お”!?¿❤︎ぉ、あ、は」
突くたびに先端からびゅっびゅっと白濁が出続ける。サノスが感じている快感は想像以上のようだった。
「ッ_ナカ、出しますよっ」
「ッぉあ”❤︎ぁあ”、¿_ッぉお”お!?!¿❤︎❤︎❤︎””」
ドクドクとナカに暖かいものが注がれる。腹の中をとろっとしたもので埋め尽くされていくのがわかる。
生でしたのも、中出しも、ハジメテだった。
サノスも絶頂したようだが、精液が出ている様子はなかった。その代わりナカはきゅうっと締め付け、うねうねとナムギュのものを褒める。
「_もしかしてメスイキ?…ふは、こういうの好きなんだ?」
「ぁ、.._.❤︎」
シーツはもうくしゃくしゃで、赤いシミは汗と涙で所々ピンク色になっていた。
「え??嫉妬ってこと?」
「は?no.違ぇよ」
腰や首がズキズキと痛みどうにも起き上がれそうにはなかったが、自分はどこまでタフなのか声は普通に出た。
「え、そうっすよ!まじかぁ!」
「違ぇって」
否定の声に耳を貸さず1人で勝手に喜んでいるこの男も少し腰を痛めたらしくクッションの敷いた椅子に座っている。
なんでこいつが痛めてるんだ…。
正直サノスは少し引いていた。
「昨日は取り乱してすみませんでした」
一通り喜んだあと、再び謝られた。
何か奢ってもらおうかと返答を考えていると言い訳を述べだした。
「初めはイタズラというか…、最近構って貰えなくて拗ねてたんです。でもまさか浮気してるとは思わなくって、」
「……ん?」
「兄貴と付き合うってことはそういうのある程度許容する必要があるって事っすよね、なのに取り乱して…」
「おあ?おい、まて」
「いやでも、兄貴も兄貴っすよ?浮気するとしてもあの女かなと思ってたのにまさかの男…」
「おい!」
”浮気”という言葉を発した瞬間、ナムギュの目線は下がり声は小さくなっていった。反対にサノスは目を見開き、制止する声も大きくなった。
「…はい、」
ナムギュは、たらたらと言い訳を並べる自分に怒ったとでも思ったのかしょげた声で返事をする。親鳥を見失った雛のようだ。
「してねぇけど」
「…え?」
「浮気、してねぇよ」
「…え、うそ」
バチッと2人の目が合う。
「そもそもなんでそんな思考に_」
「いやだって、後ろ緩かったっすもん」
「あー…」
「_ッは!?!?お前なんてこと言うんだ!!!!!!」
何故か1度納得しそうになったが、ナムギュの言葉を脳内で反復すると、とんでもない事を言われていると気がついた。
今日一の声だった。普段、歓声に揉まれないよう声を張っていることもあってやはり通る声をしている。
ナムギュは顔を赤らめるサノスを怪しげに睨む。
「浮気してないならなんで緩かったんすか?」
「ゆるッ…お前、、、」
「なんでっすか??」
圧が次第に大きくなるナムギュに観念したのか、サノスはため息をこぼした後、居心地悪そうに視線をずらした。
「__自分でやった」
「え」
「ッ3週間もオ○ニーしねぇわけねぇだろ!!考えろバカが!!!」
ヤケクソで声がでかくなる。なんでこんなこと言わされなきゃならないんだ。
「兄貴、オ○ニーに後ろ使うようになったんすか…?」
「あ」
そういえばこいつは知らなかった。
サノスは自慰行為に後ろを使うようになったとバレるのが嫌で、今までそういった話になっても一切黙っていた。
顔がみるみる熱くなるのがわかった。
「…ッえぇ、、、えろすぎでしょ」
「fxxk…黙れ」
今度はサノスの声が小さくなっていった。
それに反してナムギュは口角がだんだん上がっていく。
「そっ…かぁ、、、良かったぁ。尚更すみません…1人突っ走って_」
サノスの言ったことを改めて受け止めると心底安心したようで、ポツポツと言葉をこぼす。
「でもホント良かったっす。反省したフリして帰る前に殴って気絶させて監禁しようと思ってたんで」
…なに?俺今なに言われた??
サノスはナムギュが見れなかった。言われたことも理解したくは無い。ナムギュに恐怖を抱くと終わりな気がしたのだ。流石のサノスもその程度の防衛本能は持ち合わせていた。
「浮気してなくて良かった」
「…ぉぅ」
再び安心したようにニコニコと笑うナムギュを他所に、サノスは自分のスマホを眺めて、例のドタイプな女の連絡先を消そうか迷っていた。
(結局消さなかった)