神ぽhb×人間hb
同一CP注意
下書きレベルです。
人間hbさんは子供。
神ぽhbさんは大人の姿にシスター服、歌みたと同じな感じです。
「かみさま、どうか、みんなを救ってください」
毎日、丘に教会に向かってお祈りをする。みんなはここの神は不気味だからやめろと言うけれど、俺はそうは思わない。
だって、いつもここには日が差していて、雨が降ってもステンドグラスがキラキラと良く見えて美しいし、独りだから雨の音が心地よくて好きだ。
毎日早朝にここに来て、日が落ちて月が出てくる時に帰る。そんな日々をしていた時だった。
ある俺にそっくりな男の子が現れたんだ。
「きみは、だれ?」
ここは俺しか来ない秘密基地みたいな気分だったから、少し残念で不貞腐れたような声が出てしまう。
「俺は、神様だよ」
「ほんとに?」
「神様は嘘つかないよ」
「神様、みんなを救って欲しいの」
「どうして?」
「ココ最近、農作物が上手く取れなくて、このままじゃみんな危ないって言ってるんだ。だから、助けて欲しいんです」
「ン〜〜、どうしようかな」
「お願いします。どうか、みんなを救ってください」
いつものように胸の前に両手を握って祈る。
そうすると目の前の男の子はニヤリと笑って俺の頬をなぞって顎を人差し指で上げる。
「お前は救ってやるんだけどな、他のやつは…俺興味無いから…」
「ぇ、、…でも…みんなが…」
「俺はお前しか興味無い。悪いけど、ここの村のやつらは、そのまま死んでもらうしかない」
「そんな…」
目の前が揺れて雫が流れる。
その姿に男の子の目が少し見開かれて、すぐに目を細める。
「綺麗だな…」
「うぅ…っんぐ、…みんなが死んじゃうの、嫌だよぉ…」
「でも、村のヤツらがお前にしたことは、許されることではないだろ?」
「…??何も辛いことなんてさせられていないよ?」
「嘘をつけ…俺に会うためといって、色んなことをされただろ、生贄になるためやらなんやら…」
そう言われて考えをめぐらせる。
「…あぁ…俺のこの目と髪が不気味なんだって…だからみんな俺を嫌うの、でもここに来るのは強制されたことじゃないよ、俺が来たいからきてるの。ここ好きなんだ」
「…そう、なのか」
「うん!だから最初君を見た時俺の場所なのにーって思ったけど、君の教会だったんだね…神様。」
「俺のだけど、もうここは教会の役目を成してないんだよな。だから結局は俺に祈っても何も変わらないんだ。雨が降らなくて困ってるのなら、山を降りて他の村から水を取りに行けばいい。神頼みみたいな博打で過ごす村は、どうせすぐ滅びるんだから。」
「……神様、優しい!」
「……ハ?俺今…解決できねぇって…」
「んははっ、俺、馬鹿だから、そんなこと考えたこともなかったんだ。だから今なんかハッとして、そうだよね、神様が必ずいるとは限らないじゃん。人は人と支え合って生きないと…自然と分かちあって生きていかないとね。」
「……聡い子だな。」
「神様!ありがとう!また来るね!」
「あぁ、またいつでも来な、雲雀。」
その日、いつもより早く帰って村長に神様に言われた事だと言い水を取りに行けば良い、博打に頼るな、その旨を伝えた。
すると村長は血相変えた顔で俺を引っ張って無理やりまたその教会へ向かっていく。
「ね、痛い!痛いよ!ねぇ、!!やめてよ!!」
「黙りなさい。お前は本当に神を見たのか」
「そうだって、ねぇやめて!!神様に頼っちゃダメなんだって!!」
「じゃあどうするというのだ!!ここの村はしばらく下に行かないと川なんてながれていない!!」
「神様が救ってくれるとは限らないじゃん!!ねえ、人は人だけで生きていかないといけないって…」
「黙れ!」
バチン!!と痛々しい音が道に広がる。
じんじんと頬が痺れて叩かれたことを知る。
じわじわと涙がせりあがってきて、ポロポロと流れる。
「子供が分かったようなことを言うんじゃない。」
「分かってないのはみんなだよ……ここにいる神様は俺たちの願いを聞くメリットなんてないんだよ…」
呟いた声は、村長には聞こえなかったみたいで、そんなに遠くない教会にはすぐに着いた。
「おー、雲雀…って、なんだ?」
「かみさま!」
そう叫ぶと村長に身体を蹴飛ばされて、地面に顔を擦る。皮膚が切れて血が流れて、教会の床が汚れる。
「そんちょう…?」
「どうか、我ら人間をお救い下さい。雲雀様。」
村長は跪いて祈るように手を丸めて目を瞑った。
雲雀?雲雀は俺の事……?
「ひば…?俺の名前?」
「そう、俺の名前は雲雀だよ、お前と一緒、
んで?人間、どういうつもりだ?」
「その子供を献上します。なので、どうかこの村をお救い下さい」
その言葉を聞いて、目の前が真っ暗になる。
俺は、この村から捨てられたんだと。
悪魔の子悪魔の子だと、俺は人なのに、目と髪がただ人と違うだけなのにって思ってて、親がいない俺を村長だけが引き取ってくれたのに、
俺はやっぱり愛されなかった。
でも、みんなが幸せになる踏み台になるなら、まだいいのかな。
「……ほぅ…?で?何して欲しいんだ?」
「雨を降らせて欲しいんです。」
「この子供と引替えにか?」
「はい、」
「そんちょ、」
手を伸ばして目を見るが俺を見ようともしない村長に、もう何もかも諦めて自分を守るように蹲る。
どうして、どうして、どうして、
すると神様が隣に座って頭を優しく撫でてくれる
「神に頼み事をする時は、何かお供え物が必要だが、それで神を不快にして、自分の思い通りになるとは思っていないよな?」
「は…?」
「ふは、おもろ、俺の愛しい子供を泣かせておいて、恩恵が受けられると思っているのか?」
「なにを…」
「神様、俺は大丈夫だから、救ってあげてよ…」
シスター服の裾をクイクイと引っ張ってそう伝えると柔らかく笑って抱き上げられると額にキスをされる。
「ん、お前はいい子だね、でも気負わなくていい、お前のせいじゃない。俺を不快にさせた此奴のせいだ。」
「な、どうして、!!」
「俺はここをこの子と去る。その後は自分たちでどうにかするんだな。」
「そんな…」
「お前らは、この子の言葉に耳を傾けなかったのか?人間は、人間だけで生きていく術を見つけない限りは先に進めない。だから自分たちで生きる知恵を絞ったらどうだ。
今まで全ての厄災を神のせいだと思い、俺に助けを求めて毎回助けてやったが、お前ら人間は俺を頼めばなんでもやってくれる便利な神だとでも思っていないか?」
「……」
「それで何度頼んでも助けてくれなかったから、お祈りにすら来なくなって今雲雀という子供が神と仲が良くなったからって頼みに来たのか?……ふざけるな。これは神の冒涜だぞ。許すわけがないだろう。俺は今酷く不快な気分だ。目の前で愛しい子供が血を流して泣いていて、お前みたいな人間共のせいで酷く傷付いているんだ。どうして助けてもらえると思ってるんだ?」
ビリビリと痺れるほどに空気が重くなる。
「かみさま、俺は大丈夫だよ」
「ううん、俺がダメ。情けないけど、ここまで怒っているのはここ500年で初めてで、憂さを晴らすことしか考えられない。」
「かみさま、俺は大丈夫だから、神様の好きにしていいよ。神様はそういう在り方が、1番楽しそうだから。」
「お前!何を言って…」
「この村は、きっと大丈夫だって思うんだ。」
「…そうか、雲雀、俺と一緒にこの村を出るぞ。」
「うん、!」
そういった雲雀を神力で眠らせて、村長と呼ばれた男を見下ろす。
腹の中をグルグルと回る気持ちのまま、教会を焼き尽くす勢いで周りに火の海を作る。
「お前らは、救われるのが当たり前だと思ったその頭に後悔するんだな。俺はこの村を救う気は無い。雲雀を渡した時点で、俺がお前らを救う義理もない。」
絶望をした男にニヤリと笑って、その男の前に降り立ちそのまま焼き尽くす。
雲雀はあぁ言っていたが、元から俺はこの村を救う気は無い。
雲雀がいたから俺は助けようか迷っていたのだ。なのに雲雀を生贄に助けてもらおうなんて、バカにも程がある。
「あははっ!やっぱりたのしー!人間界!ばっかみてぇ!!」
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美しい子供が神に好かれるシチュエーションほんと好きすぎるんです。
「俺の愛しい子供。愛しい𓏸𓏸…」
ほんと好き…です…。私の中で神様は人外故人間に残酷なイメージがあり……そんな子供を好きになる神って…って感じで癖です…
あとひとつ本当に好きでいつか書きたいなって思ってるシチュは、喋よ花よと育てられた何も知らない子供のhbがhbに一目惚れした天使kntに弛されてその家から抜け出して、そんな美しい子供に自身の血を飲ませて天使にさせようとするkntが欲しくて…
人外×人間
好きすぎるんです…理性がなくなって頭がおかしくなった人外の攻めが人間の受けに落ち着かされてもう受けの言うことしか聞けなくなるのも好きです…
コメント
2件
まってこれ好きすぎます大好き (((((語彙力皆無定期