「ソレデハ チカイノキスヲ」
彼とお相手が向かい合う。
そして、優しく唇を触れ合う。
瞬間、教会の窓から一筋の太陽の光が差し込む。
場は大いに盛り上がった。
32歳、俺は失恋した。
これまでもこれからも
隣にいるのはずっと俺だと思ってた。
幼、小、中、高、大学、現在、まで。
小さい頃からずっと一緒だった。
ずっと隣にいたのは俺だった。
あんな人よりずっとずっと
彼の隣にいた時間は俺の方が長いのに。
でも、俺は選ばれなかった。
いや、選ばれなかったんじゃない。
俺が自ら選ばれにいかなかったんだ。
もしこの想いを伝えたら、現在の関係が壊れるかもしれない、
もしこの想いを伝えたら、そう考えると震えが止まらなくて、
もしこの想いを伝えたら、涙が止まらなくて、
そんな弱い気持ちからこの想いを胸に留めておくことに決めて。
結果、俺がこんなに弱いから自ら自分を苦しめることになってしまった。
後悔した。
後悔しきれないぐらい後悔した。
泣いた。もちろん泣いた。
何も出来ない日もあった。
一日中想った日もあった。
それでもやっぱり_
後悔は深い傷となって心に残り続けている。
コメント
1件
後でこっち読んじゃいました! 続き楽しみにしてます💙