この作品はいかがでしたか?
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初投稿なので誤字脱字は甘く見てください!
ルビの振り方よく分からないまま使っているので変かもしれません
若干ドス太気味(私が腐女子だからです)かも知れません
苦手な人は逃げてください
「…フョードルは神が居ると思う?」
「急な質問ですね」
「答えて」
「そうですね…僕は居ると思います」
太宰は目を見開いた
そして何かを言おうと口を開こうとしたが止め、其の数秒後再び口を開いた
「…君が神を信じてるとは思わなかった」
「そうですか?」
「うん、”ここ”に居る大人達は驚愕するだろうね」
太宰の言う”ここ”とは太宰とフョードル達の居る施設の事だろう。施設と言ってもここの施設は異能力者の育成をする施設だが
「それで太宰君、何故そんな質問を?」
「叶えて欲しい夢が出来たから」
「そうですか、それでは
________君の願いを叶えましょう?」
「え、何それ気持ち悪い」
「せっかく神が居るのに言わないんですか?」
「…もしかして神って君?」
「はい、それがどうかしましたか?」
そんな事を真顔で言うフョードルに太宰は大きな溜め息を吐いた
「まあ、神が居るなら都合が善い信じてあげるから僕の願い叶えてよ?」
「ええ、勿論」
「改めて聞きます君の願いは?」
改めてドストエフスキーに問われた太宰は少し笑って答えた
「_____________」
ドストエフスキーは目を見開き
少し何かを考える仕草をして太宰の瞳を覗いた
太宰の瞳にドストエフスキーは映って居なかった。その代わりに絶望と悲嘆の色が映って居た
「貴方先程神を信じると仰っていましたが嘘ですね?貴方の瞳を見れば分かります」
「貴方は最初から神に期待などしていなかった」
フョードルがそう云った瞬間、 太宰は少し口角を上げ狂った様に笑い出した
「ふふふ、あはははは!」
「そうだよ!僕は神に期待何かしていなかった」
太宰は相変わらず笑顔で相変わらず泣いて居た
「でも期待していないだけで信じては居るよ?」
「何故です?」
「そんなの簡単な事さ、何度も見て来たから」
「何度も何度も神に邪魔されて来た」
「あいつの売りは偶発と不条理、そうでしょう?」
その時太宰はこの施設に来て初めてドストエフスキーを瞳に映した。そしてドストエフスキーもまたその施設に来て初めて何かに関心を持った
_____________________
___異能力者の居ない世界を作って欲しい
そんな願いをする者は彼が初めてであった
そしてこんなにも孤独な人間も彼が初めてであった