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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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snowman/BL/ゆり組/宮舘クズ描写/ご本人様とは一切関係ございません




























宮舘「ねぇ翔太…」

夕飯も終わり、各々が寛ぎタイムに浸っていた時、涼太は俺の隣に気まずそうに座った。

渡辺「…んー?」

スマホから目を離さず適当に返事をすると思いがけない言葉が涼太の口から発された

宮舘「…俺達別れよう」

渡辺「は、?」

宮舘「じゃあね」

渡辺「ま、待てよ!なんで…俺やだ」

涼太はカバンを持ち玄関に向かう足を止めない。俺が強く腕を掴めば

宮舘「…なに?邪魔」

と冷たく返され、まるで昨日までの事が嘘のように人柄が変わった。

渡辺「おれ、、ほんとにやだ。もうちょっと話し合おう」

宮舘「…忙しいのはお互い様なのに家事はほとんど俺だし買い物も行ってくれない。会話はどんどん減っていって今じゃあいさつだけ。この生活に何の意味があるの?」

渡辺「っ…やるやる!全部やるから!家事も料理は出来ないけど後片付けとか掃除とかごみ捨てとか俺やるし買い物だっていくらでも行く!沢山話すし好きも言うから…」

過去の恋人との思い出が蘇ってきて涙が込み上げる。

渡辺「お、俺を…捨てないで…」

こんなにも震えきった声は自分でも初めて聞いた。涼太は深いため息をつくと

宮舘「もう遅いよ…って言いたいけど一回だけチャンスあげる。この1週間で全部改善出来たらまた付き合おう。俺だって別れたくないし」

それを聞いた瞬間俺は涼太に抱きついた

渡辺「ありがとう!俺頑張るから、!」

でも涼太は俺を引き剥がしながら

宮舘「今は恋人って訳じゃないから…。ただのお試し期間。ね?」

どうやら俺は涼太に触れることが許されないらしい。でも、それでもまた付き合えるチャンスがあるなら俺は諦めない。絶対にまた涼太とハグをするんだ。

こうして俺のお試し期間の1週間が始まった。







ー1日目ー

宮舘「…翔太。洗い物終わってないけど」

台所のシンクを指さしながら冷たく指摘する。

渡辺「っぁ…今やる!」

俺は慌ててスマホを放り投げキッチンへ向かった。

宮舘「ごみ捨てもお願いね」

渡辺「…はい」





ー2日目ー

宮舘「…なに寝ようとしてんの?ごみ捨て終わってないけど」

俺が布団に潜り目を瞑ろうとした時涼太は俺の腕を引っ張りゴミ箱へ誘導した。

渡辺「んぁ…ごめん!今すぐ行ってくる!」

涼太のため息が聞こえて焦りながら全速力でゴミを捨てに行った。俺もいつか袋に入れられて捨てられてしまうのだろうか…それだけは絶対に嫌。涼太の機嫌を損ねないように常に目を光らせていよう。




ー6日目ー

渡辺「涼太!俺やるよ!」

風呂掃除をしていた涼太の手を握りシャワーを受け取る。

宮舘「…遅い」

チッと舌打ちをして風呂場を後にした涼太はもう昔の優しい面影など残っていなかった。俺は何のために頑張ってるんだっけ。

渡辺「…どっかの誰かさんにそっくり」

どっかの誰かさん…そうだ。俺は前の恋人に袋に入れられて捨てられた事があるから怯えてるんだ。涼太には捨てられないように。でも、今の涼太はそいつとほぼ同じ。今ではほとんど何もしない涼太のために俺は必死こいて頑張ってたのか。馬鹿みてぇ。…でも捨てられたくない。もう二度と失望してほしくない。でも辛い。怖い。涼太が…

渡辺「…怖い…(泣)」

























宮舘「….た!翔太?!」

渡辺「んぅ…..あれ、?」

硬い風呂場に居たはずの俺は暖かい陽の光が差し込んだふかふかのベッドに横になっていた。

宮舘「翔太、大丈夫?!随分うなされてたけど…」

あぁ、夢だったんだ。

渡辺「…た…りょうた…りょーた!(泣)」

夢だと気付いたらもう抑えきれなかった。何度も名前を呼びながら抱きついて胸に頭を擦り付けた。

宮舘「翔太…ほんとどうしたの?」

俺を受け止め優しく背中摩ってくれる大きな手は今までと比にならないくらい暖かい。俺は全部涼太に話した。


宮舘「そっか…ふふ笑」

俺を抱き締める力がいっそ強くなる。

宮舘「可愛いね翔太。俺が翔太のこと捨てるわけないのに笑。それに話聞く限り俺の方が最低じゃん」

笑いながら頭撫でてくれる涼太に安心して

渡辺「…ん。おまえ、すごいさいてーだった」

なんて言ってみる。

宮舘「はいはいごめんね笑。でも安心してね?俺絶対翔太を見捨てたりしないから」

渡辺「…….ん」




ー数時間後ー

渡辺「涼太!それやる!俺やるから休んでて」

皿洗いしようとした涼太の手をどかす。

宮舘「え?…あぁ笑大丈夫だよ。翔太こそ休んでて?」

渡辺「や!俺やるから!」

もう…といいながらも俺に皿洗いを譲ってくれた。


渡辺「涼太?」

宮舘「んー?」

渡辺「す…好き…だから」

宮舘「…え?」

驚きながら聞き返してくる涼太はすごく嬉しそうだった。分かってるよ。現実の涼太は俺を捨てたりしない。でもちょっと怖いんだ。何も出来ないままの俺じゃいつか正夢になっちまう。だから優しくいてくれる内にやれること全部やってやるんだ。

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