Dr.STONE 夢
「……あそこ、なんか変じゃねぇか?」
クロムの声に、千空は視線を向けた。
村から少し外れた、森の奥。いつの間にかぽっかりと開けた小さな空間が広がっていた。
そこは、季節外れの花で埋め尽くされていた。
菜の花、マーガレット、野生のポピー。
ありえない種類の花が一斉に咲いて、まるで誰かが“意図して咲かせた”かのようだった。
その中心——
そこに、ひとりの少女の石像が座っていた。
「……花の女神様、かよ」
クロムが思わず呟いた。
千空は、膝を折ってしゃがみ込み、石像を見つめる。
髪は長く、足元にはつる草が絡みついている。
まるで植物と同化しているようだった。
目を閉じ、両手を優しく膝に重ねて座るその姿は、穏やかで、どこか悲しげにも見えた。
「腐食なし。こいつ……保存状態、かなりいい」
千空の指が、そっと頬をなぞる。
柔らかく微笑んでいるような石像。
でもそれはただの偶然じゃないと、千空は直感していた。
「……何かが、こいつを“守った”って顔してやがるな」
数日後。
石化復活液の準備が整い、彼女の石に、霧のような光が降り注ぐ——
ゆっくりと、割れていく石の殻。
光が肌に触れる。
花の香りが、鼻をかすめる。
そして、聴こえたのは——
「おはよう、生態学者。3700年、よく眠ってたな」
その声に、私は——
まぶたを、開いた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈ キャラ紹介 。
名前 :東風 翠《こち みどり》
年齢 :16歳 高校1年生
誕生日:7月13日
性格 :優しく、クールで強い心の持ち主
性別 :女の子
趣味 :川や空、花など、自然を眺めること
観察 実験
石化前:森林ボランティア活動。
何をし 活動中に見つけた見たことない花に
ていた 夢中になっているところ、友人に
か 「あれ、見て…」と言われて気づいた
口癖 :「風が…導いてくれてる気がするんだ。」
「〜だといいな。なんて」
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