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─VIP─
…side お涼…
今日はバレンタイン。
元貴と付き合って3回目のバレンタイン。
昨年は元貴にドッキリでビターチョコ、苦いの渡された…。
だから今年は僕がチョコを渡す側になる!
あらかじめ本当に欲しいものを聞いた……が、
手作りのお菓子がいい、と言われて困ってる
昨日の夜、材料買いに行ったけど…
カップケーキ?みたいなの作ろうと思う…
たまごとベーキングパウダーと牛乳とココアパウダーをボウルにぶち込む。
な、なんか…ダマになってる…ココアパウダー入れすぎたかな…なんかどす黒くなった…、
「えーい!どうにでもなれぇ!!」
オーブンにぶち込む。
いい感じになってくれますように……!
「ひぇぇ、なんか焦げてる匂いがする…、?」
ドキドキしながらオーブンから取り出す。
「うわぁ、くろッ……」
とりあえず、チョコスプレーとアラザンをかける。
ちょっと、いい感じ……?
はぁ、事情話して謝りに行くか……、
\ピンポーン/
「りょーちゃん?どしたの…」
先程起きたばかりと言わんばかりに
眠そうに、目を擦る。
「あ、あのね……」
「ふーん…そっかぁ、りょーちゃんの手作り、楽しみにしてたのに…。」
そんな顔しないでよ、なんか罪悪感すごいじゃん、…
「…でも持ってきてくれてるじゃん」
真っ黒いカップケーキ、一応…酷悲の状態を見せに来た。
「流石に食べないでね…?」
あぁ、フードロスしちゃった…ごめんなさい。
「…寒いでしょ、中入りなよ。」
元貴の温かさに救われた
はずだった。