先日、お菓子言葉があるということを知った。花言葉しか知らず花を送って告白をしようと思っていたからちょうど良かった。好きな人に送ったのは金平糖。意味は『あなたのことが好き』だ。面と向かっては無理だから自分の副官に任せた。楽だから。
「…渡せたか?」
「あぁ、ありがとうと言っていたぞ」
報告を聞いて安心する。果たして意味に気づいてくれるのだろうか。ドキドキしながら鳴海はゲーム機に目を移した。
「あっ、長谷川さんお疲れ様です」
今日も出張により第3に来ていた長谷川に保科が話しかける。
「あの…これ鳴海隊長に渡してくれませんか?」
少しモジモジしながら長谷川に小さい箱状の物を渡す。長谷川はそれを少し微笑ましく思う。
「わかった」
しっかりと受け取り大事にしまう。鳴海はどんな顔をするのだろうか。
「これ保科からだ」
帰ってきた長谷川から渡された箱のもの。赤いリボンで包まれていて上品さを感じる。待ち切れなくてリボンを解き、蓋を開ける。中から出てきたのはピンク、水色、黄色、緑、紫の色をしたマカロンだった。
「長谷川!!お返しだぞ!!」
「よかったな」
嬉しくてガッツポーズをする。しばらく喜んでからまたマカロンを眺める。
「そう言えば…マカロンなことに意味はあるのだろうか」
「一応調べて見たらどうだ?」
「………『あなたは特別な人』だそうだ!」
「これは宗四郎も気づいているんじゃないか?」
「だといいな…」
今度はしっかり気持ちを伝えよう。そう決意して鳴海は紫のマカロンを口に運んだ。
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最 後 の 、 紫 の マ カ ロ ン . . . と い う こ と は 保 科 の メ イ ン カ r (殴