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柊翔side
「兄さんさっきも言ってたけど、その朝露さんと夕凪さん?どんな人なの?」
そう聞いてみる。
捨て飯「……え?うーん、そうだなぁ………」
捨て飯「……2人とも優しくて、正反対で、……僕にはない、勇気がある人。そんな人。」
照れくさそうに言ってた。
思ったより仲いいのかな、その朝露って人と夕凪って人。
柊翔「ふーん………。」
捨て飯「……あ、2人ともあそこにいる。」
目の先には、青い髪をした長髪の男、その隣には白髪の男性がいる。
捨て飯「行こ、柊翔。」
柊翔「……分かった。」
捨て飯「おーい、朝露さーん、夕凪さーん!」
朝露「お、来た来た。こっちこっち〜!」
夕凪「おー捨て飯久しぶり。忙しいのに来てもらってすまんな。」
捨て飯「いやいや全然。むしろ呼んでくれて嬉しいです。」
夕凪「えっと〜……隣にいるのは?」
捨て飯「あ、紹介します。私の弟の柊翔です。」
柊翔「あ、柊翔です!よろしくお願いします!」
朝露「おー弟くんだったか〜!俺が朝露で、こいつが夕凪な。よろしく!」
夕凪「こいつうるさくてすまんな。よろしく。」
夕凪「てか捨て飯って弟いたんだな。何か意外だったかも……」
朝露「うんうん。何か自然と一人っ子って思ってた。」
捨て飯「私一人っ子って思われてたんですね………((」
夕凪「……ま、それは後でもじっくり聞きたいから。この後は建物の中でも入って話そうぜ。」
朝露「あったけ〜〜〜(((」
捨て飯「ずっと暑いかと思えば急に寒くなるもんですから……。これで例年より高いっていうの信じられないんですが((」
夕凪「……にしても、2人ってやっぱ兄弟だからか知らねぇけど見た目結構似てるな。双子だったりする?」
捨て飯「いや、双子ではないですね。私が1つ上の27で、柊翔が26です。」
夕凪「……明確に違うのとなると目の色ぐらい?そこだけ全然違うっていうか……」
顔を見合わせる。
僕の目に映る兄さんの瞳は冬の寒さをかき消せそうなほどの暖かい橙色の瞳。
対して窓越しに映る僕の瞳は、まるでこの寒さで冷え切ってしまったかのような淡い翠色の瞳だった。
柊翔「……確かにそうですね。目の色だけは全然違うかも。」
朝露「あ、俺からも聞きたいんだけど、弟くんってどんな職業ついてんの?」
夕凪「あー、それは普通に気になるわ。」
柊翔「僕は生物学者やってます!幼い頃から虫とか見るの好きだったんで!」
朝露「あ、じゃあ兄弟揃って学者なんだ……2人ともすげー」
夕凪「好きなことで働けるっていいな……羨ましいかも」
捨て飯「私もすごいと思ってますよ……好きなことを仕事にしようと思えるなんて。」
柊翔「……あの、兄さん。僕からも2人に聞きたいことあるんだけど、いいかな?」
捨て飯「あ、聞きたいことあるんですか?」
朝露「おー何なに?何でも聞いちゃうけど。」
柊翔「……2人って、いつから友達って言うか……親友?なんですか?」
柊翔「普通に、いつぐらいから仲良くなったのかとか、聞いてみたくて……」
捨て飯「……なるほど。確かにそれ私も聞いたことはなかったですし……私自身も興味ありますね。ぜひ聞きたいです。」
朝露「おー、そこ聞いちゃうか〜……」
夕凪「まぁ、同級生……じゃなかったけど、高校時代からずーっと仲良いんだよな、俺ら。」
夕凪「……学年でも怖がられてた朝露に声かけられたとか当時は恐怖でしかなかったけどw」
朝露「あの時の夕凪は今とは全然違ったからなw」
捨て飯「あ、そうだったんですか?何かちょっと意外…………」
夕凪「まぁ、こいつに出会う前までは普通に勉強しか目になかったからな。」
夕凪「……思い出話がてら、俺らのこと話すとするか。」