人殺しとダメ人間の君と僕の旅だ___
二人で歩き始めた。
当て所もなく。
初めはお互い、何を話せばいいかわからなかった。
雨音が、二人の静寂を埋めた。
ちなみに傘はさしてない。
らんが、傘をさせそうな様子ではなかったからだ。
歩き始めて三十分ほど経ったところだろうか
桃)殺したの、、、高校の隣の席のやつ。いつも虐めてくるアイツ。
らんが通っているはずの高校を通り過ぎたあたりで、
らんは、ぽつりぽつりと話し始めた。
震えていたらんの声が雨の音と重なった。
桃)「もう虐められるの、嫌になって。肩を突き飛ばしたら、、」
よく見るとらんの頬には水滴が付いていた。
雨なのか涙なのか。
桃)「そしたら、、アイツ、、動かなくなって、、ッう゛ぅっ」
紫)「落ち着け?大丈夫。ゆっくりで良いからな」
桃)「うん、、。打ちどころが悪かったらしくて、、。
だから、俺、もうここには居れないと思うし、
’’’’死んでこようとしたの。’’’’
それで、最期の挨拶をしに、いるまの家に、、」
紫)「、、、」
俺は咄嗟に反応ができなかった。
桃)「あ、、困らせちゃった、?ごめん。
俺、やっぱり会話とか人の気持ち考えるの向いてねぇわ、、。優しくなりたかったなぁあ、!」
自分に呆れたような表情をする、らん。
俺は咄嗟にこう言って’’しまった’’
紫)「は?それは違うだろ。お前が優しくなかったら世の中全員ごみだろ。
少なくとも俺はお前の性格、良いと思う。」
桃)「え、、?まじ、、?
前まで「お前、優しくねぇなあ笑」とか言ってたじゃん?」
紫)「あ、いや、、」
俺は戸惑った。
でもせっかくだし、自分の今の感情に従うことにした。
紫)「いや、あれは冗談だよ笑
普通にお前の性格良いと思うよ。まあ、優しいところあるし。」
俺は「お前の性格好きだ」とは言わなかった。
あ、別に照れてるわけではない。と思う。
昔の感情をさらに思い出してしまう気がしたからだ。
もう、あんな苦しい思いはしたくない。
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