その夜、俺とらんは、てきとうに公園を見つけて、ベンチの上で寝ていた。
幸い、雨は止んでいて、雨を浴びながら寝ることにはならなくて済んだ。
都会からそう離れていなくても、夜は意外と暗かった。
星空が、綺麗だった。
俺が寝付けずにぼんやりしていると、
桃)「いるまぁ、、寒い、、」
紫)「おぉ、、雨で服濡れてたしな、、俺のジャケットあげるから被っといて。」
桃)「んん…!ありがとぉ!」
寝ぼけているのか、昼間とは一変、無邪気な笑顔を浮かべている。
紫)「ほら、やっぱりお前、心綺麗だな、、。昼間はあんなこと言ってたけど。」
桃)「…ん?なんか言ったぁ…?」
やっぱり寝ぼけてる笑
紫)「何でもない。おやすみ。」
桃)「ん!おやすみ…!」
この笑顔、できるなら俺が守りたいな__
今朝から膨らみつつあるこの想いは、いつしか確信に変わっていった。
本心だと思うようになった。
ブルッ ブルルッ
スマホから振動が伝わってきた。
急だったので、多少驚いた。
電話がかかってきたようだ。
知らない番号だが、電話に出てみる。
その瞬間、生ぬるい風が俺とらんを包んだ。
まるで、これからの二人に、不吉な出来事が起こるかのように__
コメント
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最高! るあちゃん文才ありすぎ〜(泣) あ、寧々です!テラー始めました。