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◇◇◇◇◇


「ねえねえ、もしかしてさー」


永月が壁に凭れ掛かりながら薄ら笑いを浮かべた。


「蜂谷って遅漏?」


「………んっ、……ン、…………グッ」


必死で達しないように堪えている蜂谷は、赤い前髪の間から永月を睨んだ。


「よく精力促進剤を体に入れながら、イかないで耐えられるね」


「ンん…!ああ、あっ、あああああ!!」


蜂谷に跨っている女性の方は、もう何度目ともわからない絶頂をまた迎えて、全身を引くつかせている。


「―――それともこの女が緩いのかな」


言いながら永月は、まだぐったりしている女の襟元を引っ張った。


「……!きゃあっ!!」


女が下半身裸のまま転がり落ち、無防備な臀部を打ち付けて悶絶する。


「はい。じゃあ、今度は君―」


言いながらもう1人のパンツを乱暴にはぎとると、蜂谷のほうにどんと押した。


「ほらほら。妊娠しないとしても記念に中出ししてもらいたいだろ?お前ら普通に生きてちゃ、一生蜂谷に抱いてもらえないんだぞ?」


「………」


その言葉に決心したらしい女子生徒は蜂谷に跨ると、遠慮がちにソレを掴み、自分の入口へと導く。


「……く……ッ、ああ……」


とっくに限界を超えてはち切れそうなソレが、女の中に再び飲み込まれていく。


しかし違和感がある。

グググと何かが押し返そうとしてくる。


「お前……もしかして……」


蜂谷が結合部を見下ろすと、太腿から鮮血の筋がたらりと垂れた。


「うわ、処女?」


永月が笑いながら見下ろす。


「泣かせるねえ。こんな形でも、愛する蜂谷に処女を捧げたかったんだ?」


「……う、うう……」


女子生徒が泣き声とも喘ぎ声ともわからぬ声を出す。


「ーー痛くても動けよ。ほら…!」


永月が女子のスカートのウエスト部分を持つと、上下に揺らした。


「ああ…!あっ!ああ!ああああ!」


女子生徒の顔がゆがみ、悲鳴が漏れる。


その激しい動きと痛みのせいで、女子生徒の顔から仮面が落ちた。


「――――」


見覚えのない生徒だった。


しかし仮面の下の顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃに濡れ、痛みで見開いた目は焦点が合っていなかった。


「―――もう、止めろよ……」


蜂谷は呻くように言った。


「何回やろうが、何人やろうが、俺はイかない」

「え、そうなの?」

永月は動きを止めると、蜂谷を覗き込んだ。


「なんで?もしかしてお前ってホモ?」


「―――こんな痛そうな女を見ながら抜けるほど、ゲスじゃないんだよ…!」


蜂谷は永月のきょとんとした顔を睨んだ。


「へえ。そっか」


言いながら永月はその女子生徒もウエストをぐいと引き床に落とすと、その前に座り込んだ。


「役立たず。そこで股開いて待ってろよ」


言うと女子生徒は涙を拭いながらも、言われた通りに床に座り込んだ。


「しょうがないからオカズを提供してあげよう」

言いながら立ち上がり携帯電話を取り出すと、何やらいじり出した。


「響子、お願い」


言うと彼女は後ろから回り込み、今まで女の中にあった蜂谷のモノを掴んだ。


「ほら。これを見ながらなら……どう??」


携帯電話が差し出される。


そこにはメイド姿で拘束され、スカートを捲りあげた白い尻に、男の黒々と光るモノを突っ込まれた、右京の画像が映し出されていた。


「何だ……これ……」


「ご存じの通り、学園祭での右京だよ?」

蜂谷が笑いながら言う。


「本当はハメ撮りまでさせるつもりだったけど、なんか邪魔が入っちゃったみたいでね。ちゃんと挿ってるように加工させてもらったよ」


笑いながら響子にアイコンタクトすると、彼女は蜂谷のモノを強く上下に擦りだした。


「なんで……そんな写真、撮ってんだって………言ってんだよ……!」


蜂谷が股間への刺激に耐えながら言うと、永月は笑った。


「当たり前でしょ。みんなに見てもらうためだよ」


「―――みんなだと?」


「そう。全校生徒のみんなに、だよ」


「―――!」


蜂谷は無駄だとわかっていても足で思い切り永月の脛をめがけて蹴り上げた。


「ははは。無駄無駄―。下手に動いたら怪我しちゃうよ」


言いながら永月が、足で蜂谷の腹を蹴る。


「……うあああっ」

痛みに喘ぐ。


「ここも治ってないんでしょ?」

ぐりぐりと蹴りながら永月は再度携帯電話を弄り始めた。


股間への刺激と、腹の痛みで呼吸が苦しい。

少しでも気を抜いたら本当に出てしまいそうだ。

「我慢しないで出しちゃえよぉ」

永月が笑う。


「出した液はちゃんと、この女の膣の中に押し込んでやるからさあ!」


「―――お前、どこまで……」

「あったあった」

言いかけた蜂谷の目の前に、また携帯電話が翳される。


「言っとくけどこれは……」

永月が微笑む。


「加工してないからね?」


動画が再生される。



『あ……、あっ、はぁ…あ、ぁああっ!』


右京の喘ぎ声が、狭い体育倉庫に響き渡る。


細い腰がしなり、グレーの枕を掴んでいる右京の手の関節が浮き上がっている。


『は、ァあっ、ア…んぁ…な、なが…つき……ッ』


苦しそうな右京が、カメラがブレるほど激しい動きの合間に、必死で言葉を繋げる。


『もう……無理…ッ!もうい……イケ…ない……!』


『―――大丈夫だよ、右京。またイケるって……』


永月の声が聞こえたかと思うと、カメラがベッドの傍らに置かれる。


揺れる右京のソレを、永月の日焼けした手が掴む。


激しく上下に刺激され、右京が悲鳴のような声を上げる。


『あ、イク、は…、また、イク……!』


『イッて、右京。何回でもイッていいんだよ』


優しい声とは裏腹に手の力が強く早くなっていく。


『ああ…!!永月……!!んんっ、あああ!』


細い腰が痙攣し、先端から白い液が流れ出た。



「――ふふ。効果てきめーん」


響子が笑う。


「ーーーーーッ」


蜂谷が諦めたように見下ろすと、自分のソレは、通常では考えられない量と濃さの白濁液を吐き出していた。


「はー。大変だった」


永月は鼻歌を口ずさみながら、蜂谷の腹筋に飛び散ったその液体を丁寧に指で掬った。


「てか、右京のハメ撮りでイクなんて、どんだけあいつのこと好きなわけ?」


永月は笑いながら蜂谷を上目遣いで見つめた。


「てっきりお前は生徒会長である右京を手懐けて、良いように利用しようとしてるのかと思ったけど、もしかして本気で惚れてるの?ウケるー」


永月は最後の一滴を指で掬うとこちらを見て笑った。


「あいつ、俺にベタ惚れだから。1回くらい目隠しプレイだって言って、こっそり代わってあげようか?」


「――――」


息が……。熱い。

肺から上がってきた息が、要らない感情を捲き込んで、喉の奥で燃えている。


それでも蜂谷はそのすべてを飲み込んで、言葉を発した。


「―――俺はどーでもいいけど。右京のことは、もういいだろ」


「えー?」

永月が笑う。


「あいつのことは、もう解放してやってくれよ」

「―――あれ?お涙ちょーだい的な感じ?健気だねえ」


言いながら立ち上がると、永月は大人しく座っていた女子生徒の膝を開いた。


「茶化すな。あいつは本当にお前なんかのことが好きで、山形からはるばる出てきたんだぞ。知ってんだろ」


蜂谷が言うと、永月は思い出す様に天井を仰ぎ見た。


「あー。なんか言ってたね。ほとんど右京の顔は記憶にないけどさー」


永月は笑いながら視線をこちらに戻した。


「今のお前は死ぬほど気に食わねぇけど。その酒屋でお前が右京を助けたのも事実だろ?たとえそれが気まぐれにしろ後輩へのアピールにしろ、あいつはそれで救われたんだ。それでいいだろ。

あとはあいつのこと、ほっといてやれよ」


蜂谷が睨むと、対称的に永月は微笑んだ。


「気まぐれ?後輩へのアピール?ナニソレ」


「………んんッ」


言いながら蜂谷の液を付けた指を、女の中に入れていく。


「あのときさー」

指を出し入れしながら永月は笑った。


「ーー酒盗んだの、俺なんだよね」


「――――は?」

蜂谷は目を見開いた。


「合宿は7泊8日だったんだけど、毎日高い酒選んで万引きしてた。こういう小さな酒屋は、高い酒数本無くなっただけでも困るだろうなーって思ったら、盗んでやりたくなっちゃって」


「…………」


「店番もいつも萎んだばーちゃん一人だったし。バレないと思ったんだけど、息子が出てきてさ。右京を疑い出した。もちろん右京はやってないからそう言うだろうしさ。息子も引く引けなくて警察に突き出すとか言い出すし」


永月は楽しそうにもう一つの手で口元を抑えた。

「だから、助けたんだよ。地元小学生のいたずらってことにしてね?」


「―――お前、どこまでゲスいんだよ……!」


蜂谷は縛られている手を握った。


「それなのに、あーんなに健気に俺のこと好きになってくれるなんてね。可愛すぎて可愛すぎて―――」


永月は女から手を抜くと、蜂谷に顔を寄せた。


「特に必要はなかったけど、食べちゃった!」


言いながら目を細める。


「可愛かったよ。行為中も顔を真っ赤にしてさ。あんな華奢な体で全部必死に耐えてさ」


「………てめえ」


「ちょっときつかったけど、無理やりねじ込んだら、ツーって涙まで流してさ。健気だったら……!」


「やめろ……」


「何回も何回もぶち込んでやったら、あいつ全身をビクンビクン震わせて、何回も何回もイッてさぁ」


「―――もうやめろ……!」


「かわいそうな右京。さっきの写真バラまかれたら、もう終わりだろうな……」


「……なんでそんなことすんだよ…!」


蜂谷は永月を睨み上げた。


「それは君に関係のないことだよ。もっと言っちゃえば右京にもね」


言いながら永月はフフフと笑った。


「でも全校生徒に白い目で見られて。傷つくんだろうな、右京……」



ギイイイイイ


「慰めてあげなき――――」


バンッ!


暗闇の中から、教室の中心に何かが降ってきた。


「う……うう……」


よく見ると、それはミナコちゃんの仮面を被った男だった。


「―――は?」

「きゃああ!」


永月と響子が同時に声を発すると、その仮面の上にもう1人、さらにもう1人と、ミナコちゃんが積み上げられていく。



蜂谷は顔を上げた。


「右京?いるのか……?」


2人のミナコちゃんが同時に倒れるのと、低い声が響いたのは同時だった。


「傷ついたな」


低い声に、全員が暗い廊下を振り返った。


「―――右京……?」


永月の声が震える。


「慰めてくれるか?………永月」


暗闇の中から、スタン、スタンと軽い足音と共に、右京の小さい顔が浮かび上がった。



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