私の父はただの同居人
本当に父だと思って接したのはいつのことか
関係が崩れたきっかけはない
日々の積み重ねが生んだ結果だった
過去に言われた言葉が時を経て蘇る
頭の中の放送局が重たい指を再生ボタンへと運んだ
行ってきますと言われる度にあの日怒鳴られた声が
父の言うことにははいしか言えないと悟ったあの日の夕日が
全部フラッシュバックした
これは1種の薬物で呪い
冷たい手先から入り込み腕を伝って首を絞めてゆく
これが私の運命なんだと現実を見た
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