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最近、千奈との関係がちょっとだけ変わった気がしている。
最初はただのクラスメイトだった。でも、委員長としての頑張りや、真面目でしっかりした姿勢を見ているうちに、いつの間にかその背中が気になる存在になっていたんだ。
でも、俺は恋愛に関しては超不器用だし、どうしていいか全然わからない。そんな自分を千奈にどうやって伝えればいいのか、毎日のように頭の中でぐるぐる考えている。
今日も学校が終わり、部活が終わった後、千奈と帰り道が一緒になった。
「お疲れ様。」
「お疲れ様、千奈。」
少しだけ照れくさいけど、なるべく普通に話すようにしている。だって、俺は千奈のことを…気になっているから。
でも、なかなか言葉がうまく出てこない。
「ねぇ、ちょっと前から思ってたんだけど、千奈って…なんかすごく優しくて、いつも周りに気を使ってるよね。」
「あ、ありがとう。」
千奈は少し驚いたように笑って、俺の顔を見上げる。
「でも、そんな千奈が…俺、すごく好きだって思うんだ。」
その言葉を言うのはすごく恥ずかしくて、俺は顔が真っ赤になりそうだった。
「えっ、そ、そんな風に言われると…ちょっと照れるな。」
千奈は少しだけ照れた様子で目を逸らす。
その仕草に、俺の胸はドキドキした。
「でも、俺…千奈のことが好きだから、どうしても伝えたくて。」
千奈は少し黙っていたけれど、やがてゆっくりと顔を上げて、優しく微笑んだ。
「…ありがとう、大和。私も大和のことが好き。」
その言葉に、俺の心臓は跳ね上がった。
まさか、千奈がこんなふうに答えてくれるなんて、全く想像していなかった。
でも、嬉しい。
「じゃあ、これからもっと仲良くしてもいいかな?」
「うん、もちろん。」
その瞬間、俺の胸の中はすごく温かくて、幸せな気持ちでいっぱいになった。
その後、少しだけ歩いてから、千奈と別れることになった。
「じゃあ、またね。」
「うん、またね。」
千奈はにっこりと笑って、手を振りながら歩いていった。
俺はその背中を見送りながら、心の中で決めた。
これからもっと、千奈と素直に向き合っていこう。