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『…ここ…どこだろ』
暗い森を歩きながらそう呟く
ガサガサ…
『…!』
何か…来る?
なんだろう…
「チッ ガキ1人だけか…」
『えっ…』
目がたくさんある化け物が四つん這いになってこちらに向かってくる
『ひっ…ひゃっ…』
初めて感じる感情だ
「ははっ…見苦しいなぁ…」
「人間が、鬼に勝てるわけねぇもんな…」
鬼?人間?
さっきからこの化け物は変な事を言う
鬼って…あの鬼?
節分の…?
『やっ…やめて…っ来ないでっ』
「ははっ…ごめんなぁ…人間…」
「お前らは俺たちに食われる運命なんだよ…」
『ひっ…』
脳の処理が追いつかない
背筋が凍る
足がガクガクする
一度にこんな感情が湧き出るのは初めてだ
「いただきます…」
『…っ』
私は死を覚悟した
ー蝶屋敷ー
『…え?』
気づいたら病室の様な所にいた
そして、ボタンがついている入院服のような物を着ていた
とりあえず…助かっ…た?
コンコン
「失礼しますね、お身体の方大丈夫ですか??」
『えっ…?あっ…』
あまりの美しさに言葉を失った
その人は黒髪から紫色にグラデーションになっていて蝶の髪飾りをつけていた
「私は胡蝶しのぶ、この蝶屋敷の主です」
『ちょう…やしき…?』
「貴方の名前は…?」
『あっ…あ、天崎優奈です…』
「優奈さんですね、では貴方が何故蝶屋敷にいるのか説明します」
『あっ…はい』
「貴方は【鬼】という生物に襲われていました」
『はい』
あれ、本当に鬼だったんだ…
私の思ってる鬼とは大分かけ離れてたけど…
「そして、優奈さんが気絶してきる所を私達【鬼殺隊】が助けました」
『あ、あの…鬼は…?』
「はい、ちゃんと倒しましたよ」
『そ、そうなんですね…』
胡蝶さんによると【鬼殺隊】というのは鬼を狩る組織だそうだ
しかも、国公認じゃないらしい
『あの…私を助けた人に…会えますか?』
「ええ、会えますよ。それに…」
「不死川さん、入りたいなら入ってください」
『…え?』
「…よォ…」
『…!』
ガラガラと扉が開く音がすると傷だらけの男の人が入ってきた