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梅雨になり、湿る布団が心地よい日
今日でたらいと付き合って2年になる
今は同棲していて、このことはvlt全員が知っている
だけど最近たらいの帰りがやけに遅い
いや 、遅すぎる
帰ってくる時間はほとんどが朝で 、2時や3時だ
だから付き合いたてのころしていたことがだんだんできなくなってきている
一緒にご飯を食べたり、お風呂に入ったり、寝たり、えっちなことをしたり …
寂しくてたまらない
最近朝起きて見るのは机の上に残されたラップがかけてあるご飯
帰ってきたくせにただいまも言わない、ご飯も食べない
そんな状況が続くのが嫌で今日はたらいをこっそり尾行してみることにした
これで何か解決できることがあると信じていた
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(ガチ ャ)
たらいが出掛けた
時間は昼の14時
ng : たらい尾行作戦がスタートッ!
たらい尾行作戦がスタートした
・
・
・
出掛けてから随分歩いた
私の知らない街並みが目に映る
するとたらいは飲食店の入口のすぐ横で止まってスマホを見だした
笑いながらスマホを見るたらい
たらいの顔を見つめたのも笑っているたらいを見たのも久しぶりだ
急にたらいが辺りを見渡した
笑顔で手を振っている
hb : かなと 〜 !!!
kn : ひばり ー !
ng : … は 、?
その瞬間世界が止まった
ng : なんで … 、奏斗が 、?
いや 、たまたま遊ぶ約束をしていただけかもしれない
そう思い込ませて冷静さを取り返し 、尾行を続けることにした
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まずはおしゃれなカフェ
たらいはコーヒーとアイス
奏斗はパフェを頼んでいた
私はいつもより甘めの紅茶を頼んだ
次は服屋さん
たらいは奏斗に似合いそうな服を2着買っていた
私はアクセサリーを手に取りながら奏斗の表情を見つめていた
次に陶器屋さん
2人でお揃いのコップを買っていた
私は青色の中に淡い赤色が混ざったコップを買った
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おそらく次が最後だろう
そんなとき 、奏斗が顔を赤らめた
たらいはニヤニヤしながら歩いている
向かった先は 、
ラブホだった 。
ng : そーゆーことね 、
私は180度回転して早歩きで帰った
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家に着くと何故か温もりを感じた
その温かさに涙が溢れ出す
少し自分を落ち着かせて 、スマホを開き 、着信ボタンを押した
相手はたらいだ
(プルルルルル … プルルルルル …)
(hb : はいもしもし)
聞こえる声がいつもより素っ気なく感じた
ng : 今 、どこにいますか
(hb : 今?今ショッピングモールにいるけど)
嘘つき 。今たらいがいるのはラブホだろ …
ng : そーなんですか 、何時くらいに帰りますか?
(hb : 今日は帰れないわ 、ごめん)
ng : そーですか 、すみませんね 。急に
(hb : いいや 、大丈夫よ)
(hb : じゃ 、切るよ)
ng : はい 、楽しんで 。
(カ チ ャ)
ng : 泣くな 、私 、(泣)
情けない … (泣)
なんとなくこういう未来を予想していた
いつかたらいと別れる日が来る
それが今日だっただけ 。
そして別れる原因がたらいの浮気で 、浮気相手が奏斗だっただけ 。
ただそれだけのことだ
もうたらいに私は必要ない
私のご飯も身体も心も 、なにもかも
だから私はたらいに手紙を書いてこの家を出ていくことにした
_ たらいへ
2年間ありがとうございました
あなたと過ごした日々は多分無駄じゃなかったのかなって思いたいです
私はもうこの家から出ていきます
今まで縛ってしまって申し訳ありません
別れたいなら言ってくれれば良かったのに
奏斗とお幸せに
私より_
自然と零れてくる涙
手紙の1部は涙で滲んでしまっている
ng : 私が泣いたってことがバレバレじゃないですか 、
財布とスマホを持って涙を拭う
合鍵は置いて 。
ng : さよなら 、タライ
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一旦ここで切ります!
次回からセラ夫の登場です!!!
では✋
コメント
2件
神作の予感(ง ᵕωᵕ)ว♪ てかもう神作(ง ᵕωᵕ)ว♪