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創造神様へ
お久しぶりです。近状報告をさせていただきます。
最近と言っても何週間も前なのですが、リールベントに新人教師が採用されました。かなり物静かであまり自分の思いを伝えないタイプの人間だとは思いましたが、彼女なりに頑張っているようです。創造神様がお造りになられたリールベント、まだまだ伸び代はありそうです。私めも見守っておきますね。
「はぁ。」
神と言うものは大変だ。人間の管理をしたり、人間にとって良い者を造ったりしなければならない。
「天神さん。」
「何ですか?」
彼女、他の人間とは違っている。異世界に適合しているのだ。
「家庭訪問、どうでしたか?」
「鬼人族…でしたっけ?ちょっと怖かったです。 」
鬼人族は自分以外を信用しない。そんな彼らが初めて他の者を信用したのだ。それを彼女は気づいていないだろう。この私も尊敬してしまうよ。
「紅茶、お好きですか?」
「は、はい!」
「一杯飲みましょう。」
紅茶を入れながら私は思った。彼女がもしも神になればどうなるのかと。
あの方のようになるのか、力に飲まれるのか。私には分からない。
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
彼女は本当に礼儀正しい子だ。人間の子と言うのは皆、こうなのだろうか。
創造神様、今日も異世界は平穏です。