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「フフ…やはり、お前たちの抵抗など無意味だ。」
人面頭蓋骨の集合体が空に広がり、声が響く中、アレクシスは微笑んでいた。
「さて…そろそろ幕引きといこうか。」
アレクシスは片手を上げ、指を鳴らす。その瞬間、空気が歪み、地面が黒く染まっていく。魔力が渦を巻き、まるで何かが蠢いているかのようだった。
「…呼び覚ます。」
その言葉とともに、地面が裂け、そこから黒い腕が無数に伸びてきた。それはまるで地獄の底から這い出してくる亡者のようだった。しかし、次の瞬間、その黒い影が一つの形を成していく。
「来い、”IT’S”。」
闇の中から現れたのは、一体の巨大な存在だった。長くうねる異様な腕、眼球が体の至るところに浮かび、歪んだ口からは低いうめき声が漏れる。
それは、この世の理を逸脱した何か——
「”幽冥の巨影”。」
アレクシスは満足そうに笑いながら、その異形の怪物を見上げた。
「祖父のせいで100年前の計画は未完に終わった。だが、今度こそ完遂させる。お前たちには”絶望”をくれてやるよ。」
サブ、みりん、萌香、異魚天、レイス——全員が警戒の表情を浮かべる。だが、その中で異魚天だけは静かに刀を構えていた。
「…なるほどな。」
異魚天は一歩前に出る。
「やはり、貴様がこの世界の癌そのものだったか。」
「さぁ、絶望しろ。そして、跪け。」