この作品はいかがでしたか?
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死んでほしかった人が死んだ 。
やっと、やっと死んだ。
早く死んだらいいのにって
いつも思っていた。
白く動かなくなった人の手を握る。
繋いだり
僕の頭を撫でてくれたり
僕のナカを掻き回してたり
キスをする時に頬に添えてくれた手は
あの頃のように暖かくなくて、
すごく細くて冷たくて
それがほんとに死んでるってことを表してた。
死んでほしかった。
あんなに辛そうだったから、
早く楽になってほしくて。
『ころんと早くまたデ―トしたいな』なんて、
そんなことを言って笑う君の横で、
『そうだね』なんて笑いながら
いつも早く死んでほしいと思ってた。
辛かったんだ。
もう治らないことなんてわかってるのに、
もがけばもがくほど苦しくなるなんてわかっていたんだろうに、
僕とまた普通に暮らしたいなんてことのためだけに必要以上に苦しんでて。
僕は、
そんなことより早く楽になってほしかった。
君の願いは絶対叶わないんだから、
最初の頃だったらまだ楽に死ねたのに
なんでそんなことのために苦しむ必要があったんだろう
やっと楽になれたよね。
よかったね死ねて。
君が望んでた未来を、
僕も望んでいた。
けど、
こっちの方がいいんだよ。
君が死ぬことをずっと望んでた。
なのに、なのに…
なんでこんなにも悲しいんだろうっ。
涙が止まらなくて。
きっと僕は
君の死を望んでるのと同時に、
君に生きてほしかったんだ。
僕が君の死を望んでいることなんて気付いていたんでしょう、?
あんなにも君の死を願っていた僕を知っていても愛してくれた君を、
叶わないことを望んでる君を、
最期まで諦めてなかった君を、
僕の幸せを望んでくれた君を、
僕は…
「愛してるよ…っ」
1000文字もいってないっていう短さ
ノベル全然書いてないですけどどうですかね、
ぁついでにちゃんと桃青なので許して下さい、
さとちゃんなんも喋ってないですけど桃青なので…(
コメント
1件
安定の下手