読み切り小説 BADEND編
仮面のジブン
※この作品は数学の授業中に先生からノートを必死に守りながら書いたため、分かりにくい箇所があります。ご了承ください。
僕はいつからか「仮面」を被って生きていた
学校でも…
家族の前でも…
唯一、「仮面」を外せるのは自分の部屋の中だけ
小さい頃から言いたいことをはっきり言う子だった
そのせいか周りに気づいたら人なんていなかった
だんだん“本当の自分”が薄れていった
そして小学校入学と同時に完全に「仮面」を被った
そうすると人が周りにいた
『本当の自分は消そう』そう心に誓った
普通の家庭に生まれ学校にも難なく行けた
あれから友達と言えるは人が出来た
「仮面の自分」だから……
面白くないことでも笑って、周りに合わせて
自分の意見を押し込めて我慢すればいい
そうすると自然と仲が良くなる
笑顔があふれる
学校には部活がある。大変だったけど好きなはずだった
だけど……
いつしか好きから嫌いに変わっていった
1年前に吹奏楽部に入部して今年、先輩になった
音楽ってコミュニケーションがとっても大切で
必死に仮面を守り続けた
でも…それ以外に大きな問題があった部員が11人しかいないこと
しかも3年生が1人しかいなかった
そして、副部長を僕たち2年生で決めることになった
推薦候補者の中に僕の名前があった
やりたくなかった
本当にやりたくなかった
だけど他にやりたい人なんていなかった
もう決定したようなものだった
引き受けてしまった
間違った選択だった
それから部活中は『副部長』という重圧がのしかかっていた
副部長なんだから上手くないと……
副部長なんだからミスはしちゃだめ…
勝手に心のなかでそう思っていた
それで次の大会に進めるならまだ良かった
大会近くに「もうやめたい」「退部したい」
なんて声が聞こえてきた
それからやる気なんて感じられなかった
今、人がぬけると確実に大会なんて出られない…
なんとかしようと頑張った
すっごく頑張った
その頃から僕の心は崩れていった
僕の頭には
部活、副部長、仮面、友達、家族、笑顔、大会…
いろんなことがずっと頭を回っていた
結構前から心は崩れかかっていた
何もかもなくなっていった…、
やる気も
自分の好きなことも
笑顔も
すべて………すべて
けど、学校には行っていた
朝は特に辛くて…
起き上がるのがすごくしんどかった
でも、家族だけには心配かけていられない……
がんばって がんばって
がんばって…行った
もう疲れたよ
全てに疲れたよ
このとき、僕は初めて
「死」
といういう言葉が
頭をよぎった
確かに死ねば楽になれる
悩むこともなくなる
仮面もはずせる……
気がついたら学校の屋上に1人立っていた
そして足が勝手に柵の方へと歩き出した
ごめんね……お父さん、お母さん
疲れたんだ
部活の先生、先輩と後輩たちもごめんね
大会出られないね
今まで長い間付いてきた
「仮面の自分」
さようなら
あなたのおかげで少しだけ楽しかったよ
幸せだったかはわからない
少し休んだらまた、この世界に来るから
”ありがとう“
そうして僕は柵から手を離し、足を一歩踏み出した
とても速いスピードで落ちていくのがわかる
『あぁ、これで楽になれる』
僕の頭は地面へと打ち付けられ
意識はここで途切れた
読み切り小説 BADEND編
仮面のジブン
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