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あの後、クラスメイトたちからの
痛ぁい視線を浴びながら
お弁当を食べた。
残りが少なくてよかった…
残りのおかずは少なかったから
短い時間で食べ終わることができた。
本を読んでるふりをしながら、
それにしても、と考える。
さっき、玲央を無視して
ミートボールを食べようとしたら、
無理矢理奪われた。
ピックに刺さったミートボールと
私の距離は数センチ…
そのミートボールを奪った
玲央との距離は…
思い出しただけで顔が赤くなる。
『…さん』
あぁぁ!もう!
読書に集中!
私は必死に文字を追うが内容が
入ってこない。
『…さん!』
あぁ、もぅ…
「米沢さんっ!」
「は、はいっ!」
ガタッ
いきなり名前を呼ばれて
勢いよく立ち上がる。
と、私の名前を呼んだ人を
見れば凍りつく。
「何度呼んでも無視するから驚いたよ?」
私を呼んだ人は…
会長だった…
ザワザワ
周りからの視線が痛い…
今日、星座占い1位だったのに…
運勢良いっていってたのに…
あの後、私は会長に連れ出され、
会長の後ろについてきている状態←今ココ
このっ…‼︎
最近私の周りをウロつく男たちめっ‼︎
朝から災難続きで目立った私は
心の中で悪態をつく。
最近、ろくに休めてないような。
てかさぁ!
なんで会長は私を呼んだんだ!
と、会長は生徒会室、の隣の中に入り
手招きする。
とりま入ったら、会長は扉を閉め、
鍵をかけた。
…え?
「会長…」
「なに?」
「なんですかこれ…」
「え?コショコショ」
そう、現在進行形で
なぜか私は脇腹をコショばされているのだ。
いやなんで?
「君の弱点を考えてたら思いついたんだ。
君はコショコショがきくんだな。」
へ?
「つまり弱点だな」
は?全然コショばくないよ?
「あの〜…私、あまり
コショコショは効かないし、
弱点と呼べる程のものですかね?」
だってコショコショだよ⁉︎
遊びに等しいだろ⁉︎
くすぐったいだけだろ⁉︎
すると会長は…
蹲った。
は?
「僕としたことが…」
1人称結局どっちなんだ、会長。
そして意味わかんないよ、会長。
天然なんだろ、会長。
妹想いなんだろ、会長。
てか誰か助けてくれ、
この際玲央でもいい。
場にいるのが気まずくて、
逃げたい衝動に駆られる。
「あ、あはは
会長、じゃあこれで私は失礼しまぁす。」
そろりそろりと扉に近づき、
鍵を開け、
「さようならぁ」
と言い、教室を出た。
とひと息つくこともできず、
廊下を猛ダッシュする。
先生の声なんて聞こえないぜぇぇぇぇ!