文スト夢小説
何でも許せる方のみ
太宰治視点
誰も居ない朝一番に武装探偵社社員専用のポストを眺めてみると一通の手紙が私宛に届いた。
私に連絡とは珍しい。
何時もなら賢治くんや国木田くんからの手紙なのに少し善い事だったのだろう
「私の心中相手かな、?」
手紙の中身を読むとある筈もない。
いや居るはずも無い相手の名前が書かれてあった。
「愛しい教え子へ
懐かしき場所で待っている
東テレサより」
その連絡が私をここ迄 恐怖に陥る事は無いだろう。
手紙を書いた本人は、昔の厳しい上司だった。
その方は行方不明で失踪した筈なのに 何故生きているんだ。私は背筋を凍らせた。
昔のように殴られ放題のサンドバックは嫌だ。
私が少しでも一言間違えただけで首を締め付けられ暴力を振るわれる。
幾ら 嫌だと言っても 光を失いつつあるグルグルとした瞳を見るとその人が言っていることが全て正しくも思える。
だから、嘘も本当も全てあの人が判断する。
私が今まで黒だと思っていたものはあの方が白だといえば白になる。
中也も私も如何なる邪智暴虐でも全て鵜呑みにした。
昔のトラウマを思い出すと夏の終わりにもなるのに私は寒く感じた。
ふとした瞬間に苦しめつけられそうな勢いだ。
しかし、私は身体を動かす。あの人の為に
あの人が居なければ、
過去のこともこの先の事までも幸せになれたのだろうか
でも、私は 上司 の事がどうしようもなく好きだった。
#クズ好き太宰 #トラウマ # 手紙
コメント
2件
めちゃめちゃ好きです🥰❤🔥