『三章 絶望ラビリンス』
次の日の朝。
瑞稀に叩き起こされ、急いで食堂へ向かった
【食堂】
蛇「大丈夫ですか?!」
天「いやいや、大丈夫じゃないだろ…」
孤「…かなりまずいよね」
飯「ど、どうするの?」
柳「…何があったんだ?」
星「…お、おはよう。ミライ君」
蛇「星空さんが…」
星空の腕には発疹が出ていて、体調の悪そうな顔をしていた
星「なんか…熱っぽくてさ。昨日から…」
荒「とりあいず部屋で休んで、回復を待つしかないな…」
星「そ、そうだね。移したら悪いし…」
舞「私がついていきます…」
そう言ってフラフラした足取りで、星空は舞園に支えられながら食堂から去っていった
飯「なんでこんなことになってるの…?」
孤「疲れによる熱じゃない?」
天「まぁ、あり得るよな…」
…なんとなく、由鶴の顔色が悪い気がする
柳「…由鶴」
天「なんだよ…」
柳「お前も体調悪いのか?」
天「はぁ?…なんで」
荒「確かに顔色悪いぞ」
剣「早く腕捲って」
天「…わかったよ」
腕を捲ると、由鶴の腕には星空と同じ発疹が出ていた
飯「星空さんと一緒の…」
蛇「部屋で休んだ方が良さそうですね、俺もついていきます」
天「悪い…」
2人も体調が悪くなり、出ていった後の食堂には重い空気が流れていた
荒「これって偶然なのか…?」
飯「偶然…じゃなさそうだよね」
柳「あぁ、これってもしかして…モノクマの動機じゃ」
モノクマ「大正解!さっすが超高校級の探偵ですねぇ!」
剣「モノクマ…説明して」
モノクマ「今回の動機はウイルス!モノクマお手製の愛のこもったウイルスをばら撒きましたー!」
孤「それって…死んだりするタイプ?」
モノクマ「死にはしないけど、高熱が長い時間続き、息も苦しくなる…」
モノクマ「まぁ、絶望的なウイルスってわけ!」
最悪だ。考え得る限り、最低最悪の動機だ
飯「それって誰かに移ったりするの?」
モノクマ「さぁ、どうだろうね…これ以上は教えられないよ!」
蛇「今帰ってきました。」
柳「由鶴の調子はどうだった?」
蛇「…結構苦しそうで、介抱しようと思ったんですけど追い出されちゃって」
モノクマ「あぁそうだ、明日劇場で劇を開催するんだけど。全員強制参加ね!」
荒「こんな時に劇かよ…」
モノクマ「あっ、勿論ウイルスにかかった人もだよ!じゃあ明日の朝7時にー」
モノクマはまたもや煙のように消えていった。
孤「で、どうする?」
剣「どうするって言われても、今できることは感染した奴を隔離することぐらいでしょ」
柳「まぁ現実的に考えてそうだよな」
荒「…一応、感染したやつの部屋の前に見張りをつけた方がいいんじゃないか?」
飯「えっと…なんで?」
荒「ほら、高熱が出るってことは弱ってるだろうし。きっと狙われやすい」
荒「だから俺は必要だと思う」
蛇「そうですね、見張っていた方が良さそうです」
孤「誰がやる?俺はパスで」
荒「俺がやるよ、もう1人頼む」
剣「星空の方は舞園でよくない?」
荒「いや、話し相手が欲しいからもう1人欲しいんだ」
剣「じゃあ私がやるよ。夜間は舞園に代わってもらうけど」
柳「じゃあ決定だな」
蛇「…そう言えば、明日劇をやるんですよね」
柳「…まぁ多分な、モノクマが言ってたし」
蛇「劇場の床の一部が脆くなってて、直しに行っていいですか?」
荒「じゃあ頼む」
蛇「ついでに清掃と、除菌もやっときます」
荒「今日は吾郎は劇場、俺と八重は見張り、それ以外は部屋に篭ってるように!」
飯「わかったよ…」
孤「じゃ、解散ー」
そうして俺たちは解散し、一日中部屋にいることになった
…そう言えば、昨日からチハヤの姿を一切見てないが、どうしたのだろうか
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