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「不死身の男」 第1話
俺、カーロン・フィリップは…死んだ。
はずだったのに…
医者「もう退院しても大丈夫ですよ」
それから数日後…
俺は死んだ…今度は確実に…
なのに…
カーロン「何でだよ…」
また生きてる…
正確に言えば、生き返ってる
そして、俺はいわゆる裏社会ってやつで弾除けの仕事を始めた。
俺は銃で撃たれそうになってる人を庇って代わりに撃たれる。
もちろん、死なないとはいっても、痛みは感じる。…だが、裏社会ではそんな甘えは許されない。
カーロン「危ないッ…」
裏社会1「た、助かった…」
カーロン「ゔっ…フゥ……大丈夫ですよ…」
(嘘に決まってんだろ…痛すぎる…)
そんな不死身な体にも、問題があった。
生き返って目を覚ますと、最初に見た人は…
裏社会1「す、好きです!!///」
俺に惚れてしまうということだった…。
裏社会2「か、カーロンさん!!///」
裏社会3「受け取ってくだせぇ!!///」
そして俺は、耐えきれなくて裏社会から足を引いた。
仕事がなくてさまよっていると…
カーロン「……ここか」
俺宛に手紙が届いていた。
??「ようこそ来てくれました…」
カール「俺はカール・テオドールと申します…」
そう名乗る男、びっくりするほど身長が高く、細いだけでなく筋肉もいっかりついていて何より……顔がえげつなく良い。
カール「…まずは、カーロンさんには」
(え……?)
カール「死んでもらいます」
カーロン「……ゔっ… 」
カール「申し訳ありません…カーロンさんがほんとに不死身か、確かめたくて…」
(こいつ…頭狂ってんのか!…急に銃口向けてきやがって… )
カール「…でも、本当なようで良かったです」
カール「仕事が増えずに済んで…ニコ」
そう言って、笑ってるようで笑ってない不気味な笑みを俺に向けてきた。
裏社会での仕事……そういう事だろう。
カール「……貴方には、俺の弾除けになってもらいます」
カーロン「……分かった…りました」
少し沈黙の間があいてから、そのカールは俺のお腹に手を伸ばした。
カール「……ここにも傷があるんですね」
(…そうだ、死にはしないのに…しっかりと傷は残る…今まで誰かに見せる訳じゃないから気にしてなかった)
俺はカールの手を振り払い、すぐにいつもの真顔に戻る。
カール「……では、早速仕事をしてもらいましょう」
そういってカールは部下を連れて、何かを話している。
部下「…ついてきてください」
俺はその男について行き、カールの乗る車に乗る。
カール「…来たか。出発しろ…」
そう言った途端、車が発車する。俺はどこに向かうのか聞こうとしたが、カールは余り質問されるのは好まなそうだから聞くのを辞めた。
そんな俺を不思議に思ったのか、カールは俺を見る。…だけど、急に微笑んだ。
どうやら、俺の判断は正しかったようだ。
そして数十分した頃、目的地に着く。
カール「今日から、ここがカーロンの家ですよ」
そう言って紹介されたのは、家というより会社と言われた方がしっくりくる建物だった。…いや、どう見ても家じゃない。
カール「俺は、自分の仕事があるので…カーロンはそいつに仕事を教えて貰ってください」
(そいつ……?)
気になってカールが指さした方を振り返ると……
??「おねしゃーす!!!!」
そこに居たのは、人間になりかけのゴリラだった。