・この作品はsxxn様の二次創作です。ご本人様には一切関係ありません。
・キャラ崩壊注意です。
・六人交際、六人同棲設定です。今回は🎼💛様目線でお送りします。
・ライブ前じゃんとか、食事制限だとか、細かいことは気にしないでください。
・🎼💜様のお菓子(洋菓子?)制限とかあるらしいですが全く詳しくないので、暖かい目でご覧いただけると幸いです。
・バレンタインから2日遅れなのは気にしないでください。
・まとめ方が下手すぎて突然終わります。
・コメントしてくださる場合には、検索避けを徹底してくださるようよろしくお願いします。
以上が大丈夫な方は、どうぞご覧ください。
今日は世間一色バレンタイン。スーパーに行ったらバレンタインコーナーが特設されていて、女子高生がチョコレートを抱えて通学路を通っている。
そんな中、俺は1人で公園のベンチに座っていた。
「…寒いなぁ」
こんな日に男一人と言うものは中々に寂しくて、空気がいつもより冷たい気がする。だからこそ、手元の缶コーヒーの温かさが手のひらから全身に伝わってくるものだ。さっき自動販売機で買っておいてよかった、本当に。
「みんな、バレンタインやっていうのに収録やし、編集やし…」
弁明させてもらうと、こんな平日の昼前から男一人で外出してはいるが、俺だって恋人はいるのだ、5人ほど。ただ、みんな忙しくてバレンタインなんてとてもじゃないけど満喫できないだけで。
そうだ、俺はみんなに差し入れでもしようかと奮発してちょっとお高いチョコレートを買いに来たのだ。
「…あそこのスーパー、確かいい感じのあったよな」
俺はベンチから立ち、飲み終わった缶コーヒーの缶をゴミ箱に捨てた。家にいるすちくんに「今日はお昼いらない」とメッセージを送ってから、確かここら辺でも広めのバレンタインコーナーがあったはずのスーパーに歩みを進め始めた。
「ただいまぁ」
「おかえりみこちゃん、どこ行ってたの?」
「あ、すちくん!実はなぁ…」
帰って一言返事を期待しないで挨拶をすると、どうやら昼食を作り終わったらしいすちくんが顔を出した。ふむ、最初に渡すのはすちくんにしようか。疑問符を浮かべるすちくんを横目に、俺は紙袋の中から緑色の箱を取りだした。
「はい、すちくん!ハッピーバレンタイン!」
「え、あ…ぇ凄い、抹茶だぁ!」
「それ見た瞬間にすちくんにあげようと思ってな!」
「うわぁ、ありがとみこちゃん…!」
すちくんにあげたのは抹茶生チョコ。一目見た瞬間にこれをあげようと決意した程には自信があったけど、こんなに喜んでくれるとは。すちくんのキラキラおめめと満面の笑みが見られたし、これはお代以上に得したな。
「そうだ、俺も今夕飯後のデザート作ってるの」
「デザートっ!?やった、すちくんのお菓子!!」
「ふふ、楽しみにしといてね」
「もちろん!あ、すちくんみんなどこにおるか知らん?みんなにもチョコあげたいんやけど」
「なつこさはリビングいるよ〜、いるらんは部屋かな」
「OK、ありがと!」
脱いだコートとマフラーを自分の腕から帽子掛けに移し、チョコレートを次誰に渡すかを考える。やっぱなつこさにしよかな、と思ってすぐ横のリビングに入ると、ゲームの音声とこさめちゃんの叫び声が聞こえてきた。
「あ゙ーーー!!ちょ、落ちたんだけどぉ!?」
「誰も見えんのやけど…お前らどこおるん…」
2人して、リビングのテレビで某有名なレースゲームをしているようだ。この様子じゃ、いるらん以外はもうお仕事終わったんかな。
激戦を繰り広げている2人に今渡すのは申し訳ないし、レースが終わったところで渡すか。と思ったら、どうやら終わったらしい。
「あーこさめ6位やん…このコースむずくねー?」
「俺にとっては全部ムズいわ…」
「あ、2人とも!ちょっとええ?」
「みこちゃんやん!おかえり〜」
「え、何後ろに隠しとん?」
「ふっふっふ…はい!ハッピーバレンタイン!」
2人分のチョコレートを後ろに隠すようにして、ソファで脱力している2人に話しかける。振り向いた瞬間に何かを隠し持っていることに気づいたらしい2人は期待に満ち溢れた表情をしていて、可愛すぎると少し悶えながらも2人分のチョコレートを2人の目の前に差し出した。
「え、なんこれ!ラッピングからしてちょっと贅沢なやつやん!」
「えっ、マジ!?うわ、えぇ高そ〜…」
「そう!贅沢してちょっとお高いやつ買ってきた!」
こさめちゃんには海の生き物の形をしたチョコ、なっちゃんにはクレープ生地で細長く包まれたタイプのチョコを渡すと、2人もすちくんと同じく目をキラキラさせる。うん、2人が可愛くて俺は大変満足です。
「えーっ、ほんまにありがとなみこちゃん!!」
「マジでありがと、絶対大事に食うわ!」
「えへへ、こちらこそそんなに喜んでくれて嬉しい!じゃあ、ゲーム頑張ってな!」
「はーいっ!よっしゃ、こさめ恋人からチョコもらってやる気MAXやで!!なつくんにはこの気持ち分からんやろ〜」
「いやそれは俺も同じなんよ、普通に分かるわ」
こさめちゃんの雄叫びを背に、俺は扉を開けて2階に上がった。
2階には各自に部屋が1つずつ、合計6つ部屋がある。いるまくんとらんらんは1番奥の方に廊下を挟んで向かい合うようにして位置しているから、手前の方から順番に渡す、とかそういうのが出来ないのが厄介だ。どうしよう、ここはなんとなくいるまくんに先に渡すか。
いるまくんの部屋のドアをコンコン、とノックする。「みことです!」と俺が言うと、ドア越しに「入ってどうぞー」と返事を貰ったので、俺はドアを開けた。
「いるませんせ、ちょっとええ?」
「おう、どうしたみこと」
パソコンの前に座っているいるまくんが、椅子ごとこちらを向いてくる。パソコンの画面を見ると編集中だったらしく、編集ソフトの画面が写し出されている。編集の邪魔をしたことに少し申し訳なくなりながらも、洋菓子が食べられない彼のために一生懸命探したアレを、彼の前に差し出した。
「はいっ、いるまくん!ハッピーバレンタイン!」
「え、何くれるん……お、大福やん!しかも生クリーム入っとるタイプやし」
「そう!結構探し回ったやつ!」
いるまくんに渡したのは、生クリームが入っている大福、所詮生大福というやつだ。チョコレートはありかどうか分からなくて念の為入っていないやつにしたからバレンタイン要素は無いけれど、まぁ細かいことはいいのだ、恋人が喜んでくれさえすれば。
「さんきゅ、みこと。これで編集も頑張れるってもんよ」
「えへ、こちらこそ喜んでくれてよかったよ〜!」
「そういえばこれ、メンバー全員分買ったん?」
「うん、あとらんらんに渡せば全員やな」
「へぇ、頑張ってこいよ。多分あいつ、編集漬けで死にかけてるだろうから」
いるまくんの喜んでいる顔も見れて満足感にほくほくしていたら、結構な爆弾発言が彼の口から発せされた。え、らんらん死にかけとるの?それ、早めにらんらんの好きな甘いものを補給させないとやばいのでは。
「そ、それは大変や!!いるませんせ、俺すぐにらんらんに糖分補給させてくる!!」
「ふはっ、行ってら」
俺は一目散にいるまくんの部屋から飛び出して、その勢いのまんまらんらんの部屋に突っ込んだ。らんらんの部屋にノックも無しに入ったからか、彼の驚いた「みこと!?」という声も聞こえたが、今はそれどころじゃない。すぐにらんらん宛のチョコの梱包からチョコレートを1粒取り出して、らんらんの口に突っ込んだ。
「らんらんハピバレ!!はい、チョコ食べて!!」
「むぐっ!?え、きゅうになに…どしたのみこち…?」
チョコレートを口の中でカラコロと鳴らしながら食べる彼の顔色を伺うと、特別悪い訳でもない。別に机の上にエナジードリンクが散乱している訳でもないし、目の下にクマは…うっすらできてはいるけどこれはこの前のだ。あれ、らんらん死にかけてないな?
「…らんらん、体調は?」
「へ?いや、別にいいけど」
「エナドリは」
「ここ最近あんま飲んでないよ」
「睡眠時間は」
「今日は結構寝たよ。6時間くらい」
「…あれぇ?」
「どしたのみこちゃん、なんかすっちーみたい」
目の前でケラケラ笑う彼は、本当に至って元気そうで。というかそもそも本当にらんらんが死にかけていたらまずすちくんがスイーツなんか作っているはずないし、なっちゃんとこさめちゃんもらんらんを寝かすことに必死なはず。
そう考えていたら、背後からいるまくんの笑い声が聞こえてきた。
「あっはwwマジで信じてやがるww」
「…あぁ、いるまがなんか言ったのね?」
「い〜る〜ま〜く〜ん〜??大福没収するで??」
「え、ちょお前、それはあれやん!あ待って待ってこっち来んな!!」
どうやら、らんらんが死にかけているというのは彼の嘘だったよう。彼に先程あげた大福を奪い取るべくジリジリと近寄ると、途端にいるまくんは机の引き出しの中に大福を入れて、引き出しに鍵をかけた。なんでそんな…少年心くすぐるやつ持っとるんや。鍵付きの机て。
「あーまぁええわ…ごめんならんらん、改めてハッピーバレンタイン!どうぞ!」
「え、あぁ…今日ってバレンタインか」
「それすらも!?」
「嘘嘘!ありがとなーみこち」
らんらんにあげたのは、桜の形をしたチョコレート。彼のファンマークは桜だし、一目見て「これはらんらんにあげよう」と決心したものだ。
彼は意外とリアリストだから喜んでもらえるか不安だったけど、彼の活発な笑顔を見たらそんな不安など吹っ飛んだ。
「…らんらん、今日はいるまくんの嘘やったからよかったけど…きちんと寝てね?」
「もっちろん!恋人にそう言われちゃね〜」
「言われまくっても寝んから言っとんやろ…」
「うっ…ま、まぁきちんと寝るから…うん…」
「まぁ寝んかったらすちくんに言いつけるだけやし」
「すちに言うのだけはおやめください神様みこと様」
すちくんの名前を出すと土下座までしてきたらんらんは、どうやらこの間すちくんに大分お叱りを食らったらしい。ここまで来ると「嘘」というセリフを口から出したくなるけど、本当に彼が寝ていなかった場合すちくんに言いつけるので、それをグッと押し込んだ。
「よろしい。じゃあお仕事頑張ってな、らんらん!」
「うん、今日は比較的少ないし終わりそう〜」
「今すちくんが夕食後のデザート作っとるらしいで!」
「よっしすぐに終わらせる」
彼の目に炎が宿ったところで、俺は1階に下りるべく彼の部屋から退出した。
リビングの扉を開けると、キッチンにはエプロンをつけたすちくんが立っていた。どうやら何かの焼き上がりを待っているらしく、俺を見つけるとすぐにこちらに寄ってきた。
「みこちゃんおかえり、みんなにチョコ渡せた?」
「バッチリ!そういやすちくんは何作っとん?」
「ブラウニーだよぉ。あと、羊羹に細工中〜」
「おわ、羊羹がハート型や!可愛ええ…」
「そしてこれを買ってきたお団子の上に乗せて…」
「こ、これは…」
「名付けて団子の羊羹乗せ!……センス悪いな」
「っあはwww」
「ちょっとぉ、あまりにセンス悪いからって笑わなくても」
自慢げな顔から一気に不満気な顔になるすちくんの百面相が可愛くて、ついつい笑ってしまう。だけどこれ以上笑いが長引くと彼が本格的に不機嫌になってしまうから、そういえばと話題を逸らした。
「フルーツ頼まれたから買ったけど、アレなんに使うん?」
「…よくぞ聞いてくれたねみこちゃん。この前、俺はあるものを発見したのだよ…!」
「あるもの?」
疑問符を浮かべる俺の前で、キッチンの引き出しを開くすちくん。引き出しの中から出てきたのは、子供の時に誰しもが憧れる…チョコフォンデュマシーンであった。
「じゃじゃーん!今日はこれを使おうと思ってね、みこちゃんにはフルーツを買ってきてもらいました!チョコソースは何故かあったしね」
「ほ、ほんま!?やったぁチョコフォンデュやー!!」
「え、なになにチョコフォンデュ!?」
「マジ!?よっしゃチョコフォンデュ!!」
俺が嬉しさに大声をあげると、ソファに座ってゆったりゲームをしていたなっちゃんとこさめちゃんがこっちを振り向いて駆け寄ってくる。3人でチョコフォンデュの嬉しさに舞?らしきものを踊ってたら、2階から何事かといるまくんとらんらんもおりてきた。
「チョコフォンデュかぁ…俺食えるかな」
「多分いけるよ、言えばただのチョコかけたフルーツだもん」
「あ、なんかオーブンの中にある!しかもこっちにはお団子もあるやん!!」
一気に騒がしくなったリビングには、テレビのゲームの音声が響いている。デザートのあまりの豪華さにみんなどことなく浮き足立っていて、夕飯自体のことなんか気にも留めていない。まぁ多分、すちくんの気遣いで少なめに出されるだろうけど。
バレンタインを満喫できないと思っていた昼前の俺に、ぜひこの光景を見てもらいたい。きっと今日の俺よりルンルンで、スーパーに歩き出すだろうな。
笑顔のみんなと甘い匂いに包まれた今日は、きっととても特別な日。
六人同棲設定の妄想間取図です。良かったらこちらも見ていかれてください。
(1枚目:✕どうさい→〇どうせい)
改めて、閲覧ありがとうございました。
コメント
2件
間取りが全てにおいてわかりやすいです!!あと字が僕と似てます!(?)