⚠︎夢⚠︎
無能少女愛を求めて旅にでます
…
ザザッ
ギギッ……
「……重…ッ」
バックに杖、弓、矢
背中に片手剣と槍
両手で大剣を引きずりながら
人気の少ない森の奥へと進む
「……*はぁぁ…っ*」
ドスッと荷物を投げ置く
人が少ない所で練習しようとしたが…。
まず準備が出来ない
ポスッ
近くにあったちょうどいい岩に座る
<お嬢~?
<お嬢~
聞きなれた声が私を呼んでくる
「ぅげッ……」
やばい見つかる
ガサッ
咄嗟に草むらに隠れた
「……って…」
草の棘が刺さる
<…あ…~?何これ
私が頑張って運んだ両手剣……
自分の体力が尽きるほど頑張って
持ち歩いた大剣は嘘だったかのように
軽々と持ち上げる
<はぁ……。
<お嬢それ毒…
「ぎゃーーッッッ!!!」
草むらから飛び出す
<まぁ嘘ですけど
<いいですか?お嬢
<どこかに行く時は 俺に言ってからに…
「この大剣重いよね…?」
「どうやってあんな軽々と…」
<…はぁッ!!!もう!
<お嬢!怒りますよ
「もう怒って…」
「すみません」
何かを悟ったかのようにすんなり謝る
<良いですか?お嬢がどっか行って
<探すのも怒られるのも俺です
呆れたようにため息をつきながら話す
「ぉ」
「おうちで練習したら
お父様の機嫌が悪くなるもん」
<……武器は持って帰りませんから
<今日は一旦帰りますよ
<ぁ、でも次からは**“ちゃんと”報告してから**
<どっか行ってください
「分かった~…。」
<こりゃだめだ……。
2つ年上だからって少し舐めてると思うの
それとも過保護なだけ?
<ほら帰りますよ~
ズズズッと引きずる
「rd。」
『はい?』
ズズズ…
「rd?」
『なんですか』
面倒くさそうな表情で振り返る
「引きずらないで欲しいんだけど…、」
『*こうでもしないと反省しないでしょ~う??*』
「体罰とか古いわよ」
『はいはい…。』
『分かりましたよ』
スっと立たせて
手際よく汚れを叩く
別に全部してもらわなくても良いのに
『行きますよ』
「別に逃げないのに…。」
手をガッシリ掴んでいる
『いつも逃げてるからしてるんです』
「〜〜……」
ムッとほほを膨らませrdの後ろを歩く
「あ、そうだrd」
「今度練習に手伝って!」
『はぁ?俺は暇じゃ…』
「おねがーーい!!!」
rdの肩を勢いよく揺らす
「おーねーがーいー!!」
『面倒くせぇぇぇ……』
「へへっ」
rdの面倒くさいは大体OKって意味だ
「変わんないね」
『お嬢こそ……。』
ため息をつきながら家へ戻って行った…
コメント
3件
今回も神作ですね!!!! めちゃくちゃ良かったです!!!! まぁ…お嬢なんですから… ちゃんと報告だけはしましょう… もし誘拐されたり拉致されても 両親と従者さんも凄く困りますし… あ、現状だけだと無能と言うより 彼女に筋力が無いって事ですね!!!(?) お嬢様と執事の関係だとしても 仲が良さそうで凄く嬉しいです!!! 次回も楽しみに待ってます!!!!