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緑緑一行は内廷に来ていた。内廷とは皇族が住み生活する所だ。
「こちらです。」と皇弟の侍女頭が部屋紹介する。緑緑は椅子に座る。ここは美人が多いな。やっぱりこの国の中心部だからなのか先程の侍女頭も四十路くらいだと思うが美人だ。
「なかなかに緊張しますねぇ。」と漢服の裾を崩す。
「遅れてしまいすまんな。」と入った皇弟からは茉莉花茶(ジャスミン茶)の爽やかな良い匂いがした。
「いえ、お初にお目にかかり光栄です。」と緑緑は立ち上がり解釈する。
皇弟は立ち上がった緑緑に座るよう手で指示した。皇弟とは以前会った事があったが今は天人のような美しい見た目だ。
「、、、美人以上の方だ、、、」とボソッと呟いた。
「さて、君の名は?」
「彩緑緑です。」
「ところで、、」と皇弟の声が低く鉛のような声になった。
「なんでしょうか。」ゴクリと緑緑一行は唾を飲み込む。
「この前の宴で毒とわかったのは何故だ。」
「私は蟹が食べれないのでいつものように中を切って一粒ずつ食べていたらキノコが珍しく痺れたのでわかりました。」
「そうか。優秀だな。」と皇弟は茶を飲む。緑緑も続けて1口飲む。茉莉花茶(ジャスミン茶)だ。とても香りが良いな。
「美味しいだろう。うちの侍女頭が入れてくれたのだ。」
緑緑は先程の侍女頭を思い出す。
「美味しかったと後ほど伝えてくませんか。」
「わかった。」
「ところで緑緑、お前の特技は何だ。」と皇弟は真剣な眼差しで緑緑を見る。
「私の特技は、、、刺繍でしょうか。」緑緑は焦った。自分の特技というものなんて考えも無かったからだ。という訳で好きな刺繍が特技と言った。
「そうか。もし嫁げば、尚服局で勤務しても良いか。 」と皇弟の口の端がニヤっとする。尚服局か。意地悪をした気なのか。この皇弟は。まぁ、私的にはどうでもいいな。
「はい。勤務出来るのなら光栄な限りです。」
「変わってるな。では嫁いだら尚服局に勤務を。そちらの要求はあるか?」
「そうですね。では、ユンとグアンを変わらず侍女と護衛という要求で。」
「何故だ。うちの侍女では不安か。」と皇弟の顔が険しくなる。
「いえ、知り合いがいたら安心するので。」
「そうか。」
「そうです。」
とここで会話が途切れる。
(中途半端ですがここまでにします。)