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「…ここかな…」
スマホと目の前にある建物を繰り返し見てそう呟く。
目の前にあるお店は白というお店。
人通りの少ない場所にあるこのBARは、特定の人しか来ない。
…同性愛者の人のみ。
こんな裏路地の方にくる人は滅多にいないため、大半の人がそういう人になっている。
出会いの場みたいなものだ。
ずっと忘れられずにいる先輩のことを忘れるため、無理やりそういう人たちと関わり、新しい恋を見つけようという作戦だ。
俺は目の前にある扉のドアノブに手をかけ、ゴクリと息を飲みゆっくり手前に引いた。
お店の中へはいると、思っていたよりも賑やかな場所だった
定員「!いらっしゃいませ」
と、俺に気づいた定員さんはこちらへゆっくりと歩いてきた。
定員「初めてのお客様ですか?」
「は、はい…」
緊張しているため、声が震えてしまった。
それが定員さんにバレてしまい、クスッと笑われてしまった。
恥ずかしいな…
なんて思っていると「お好きな席へどうぞ」と言って、少し横へ避けた。
常連さんばかりなのか、何人かのグループになっておりどこへ座ろうか見渡していると、1人で飲んでいる人を見つけた。
1人と言っても、他のお客さんと話していないだけで目の前にいる定員さんと楽しそうに話していた。
…あの人に話しかけてみようかな…
そう思って、彼に近づいた。
「…隣いいですか?」
「…ぇ…?」
「…先輩…?」