マリオネットはよく、不自由とか可哀想とかに例えられる。
悲しい、苦しい、虚しいなどの、ネガティブな単語だと大半は認識しているのではないだろうか。
でも、僕はそうは思わない。
この息苦しい現代社会という舞台の上で、操り糸に身を任せて、軽やかに踊れる。
不自由じゃなく、ある意味操り手の自由なんだ。
マリオネットの腕や体には、操り糸が結ばれてる。
でも、僕の手には糸が結ばれてない。
自分で動いて、舞台の上で気だるげに歩いて、たまに走る。
いつも想う。マリオネットはいいなって。
キラキラした舞台で、糸に操られて、観客を楽しませる。
動きを捏造して、人生を操られて。
俺は軽やかに踊れない。
ああ。マリオネットになりたい。
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