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brside.
『お前らが紡いできた白い糸に、異分子の黒は混ざっちゃいけないだろ?』
『……もう、どうでもいいんだ』
……そう、言い放った時のきんさんの顔が忘れられない。
笑っているはずなのに、目の奥は真っ暗で、全てを諦めきったような顔だった。
……異分子なんかじゃない。
きんさんが黒い糸なら、僕だって、僕たちだって黒く染まって、同じ糸を紡ぐよ。
みんな、きんさんのことを嫌いなわけじゃないんだ。
ずっと、どんな時でも、きんさんのことを考えてるんだ。
きんさんと距離を置いてるのは、きんさんのことが大好きで、大切だから。
…………なんて、綺麗な理由を並べてみるけど、きっとそれも、所詮は“言い訳”でしかない。
僕たちの行動のせいできんさんは、深すぎるくらいの傷を、心に負ってしまっている。
なら僕が、いつも一番きんさんの近くにいた僕が、責任を取らなくちゃ。
br「……全部全部、誤解だよって、伝えなくちゃ」
✧• ───── ✾ ───── •✧
~昼休み~
br「……ねぇ、みんな」
nk「なに〜?」
br「きんさんの、ことなんだけど」
kr「……!」
sha「……きんとき……」
br「……みんなも、川谷くんが言ってたことは嘘だって、分かってると思うんだ」
br「でも、それぞれ思い当たる節があるから、それを事実として受け取ってしまっている」
br「…………でもさ、よく考えてみてよ」
br「僕たちのことを、誰よりも好きでいてくれて、どんな時だって僕たちと一緒にいてくれたきんさんが、僕たちのことを悪く言うと思う?」
br「今までの僕たち、少しでもきんさん自身の気持ちを考えたことがあったかな」
sm「……それは……」
nk「……でもさ、きんときは何も言ってこないし……」
br「それは、きんさんが優しすぎるからだよ」
br「ホントは、誰よりも傷ついてる。苦しんでる。僕たちのせいで」
nk「……っ……」
br「だからさ、きんさんに謝ろうよ」
br「きんさんはこうなること、全く望んでない。もちろん、僕たちだって」
br「…………それで、きんさんが負った心の傷の代償になるなんて思ってないけど」
br「……これは、僕たちへの“戒め”だよ」
nk「……うん……そうだね」
sha「……オレたち、きんときのこと、すごく苦しませてたんだな」
sm「……ああ。あんな、根も葉もない噂を信じて……」
kr「…………俺たちは今まで、きんときの何を見てたんだ……」
br「きんさんが壊れてしまう前に、僕たちが救ってあげなくちゃ。それを、償いとして」
br「また、前みたいな僕たちに────。」
✧• ───── ✾ ───── •✧
終わり!
ちなみに余談だけど
ちょっと前まで仲良かった子に悪口言われ始めてるんだよねw
3年前の再来()
コメント
2件
おぉ?カラオケで見る小説じゃねぇ…
一度傷ついた心は治りにくいにゃんね。