二日目(抱きつく)は頭を捻りまくりましたが思いつきませんでした。でもいつか出します。多分。
それとクオリティが低いのと短いです。非常に。
この家で「リモコン戦争」なるものが勃発するとき、決まって勝つのはなかむの方だ。なかむが負けず嫌いで我が強い人間性なのもあるが、なにより、きりやんはテレビに対してそれほどの執着心を持っていないからである。そして今日も我が家でリモコンを手にしたのはなかむなのだが、
「ねぇなんで!今日は一緒に金ローみるって言ったじゃん!」
「言ってねえし俺 今日編集あんだって」
この調子でリモコンときりやんの腕を掴んで離そうとしない。むすっとしながらリモコンを胸に抱えるなかむはさながら小学生のようだ。
「編集なんか明日やれって!」
「えぇ……、うーん……」
きりやんが渋っているとようやく手を離し、テーブルの上に酒とスナック菓子を広げはじめた。
「せっかくビールも買ってきたのに……」
酒で釣れると思われているのが心外できりやんは軽く眉をひそめた。でも、タダ酒が飲めるというのは悪い話ではない。ちらりとテレビに目をやると耳馴れた音楽が流れている。だいぶ映画に──というより酒に──傾いたきりやんを後押しするようになかむが「お願いっ!」と顔の前で手を合わせる。その瞳は捨てられた仔犬のようで、ここで断ってはいけないような気がしてくる。
「……わかったよ」
*
結局だ。結局こうなる。なかむはこういう時、必ずと言っていいほど寝る。
映画が始まってだいたい一時間ほど経つだろうか。きりやんの腕の中で規則正しい寝息を立てているなかむは綻んだ顔をしている。むかついて頬をむにむにと触ってやると赤ん坊のように顔を顰めるから思わず失笑する。小学生みたいだったり、かと思えば今度は仔犬みたいだったり、赤ん坊みたいだったり、表情が忙しいヤツだな、とぼんやり考える。ふと視線に入った缶を手に取ると水音と重量を感じた。なかむの飲みかけの缶だ。どうやら途中で酔いが回って眠くなったらしい。
起きる気配がないなかむの寝顔を近くのスマホで撮影した後、まだ中身が入っているらしいそれを口に含んで、飲み干した。
コメント
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自分でもあんまり納得いってないので消す可能性 大デス……