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大 吾 .
翌日、大学の食堂で大きなため息をつく 目の前でカツカレーを食べていたはっすんが 顔を上げて
は っ す ん .
と聞いてくる 今日は2限目が休講やったから 食堂が混む前に早めにお昼ご飯を食べていた
丈 く ん .
はっすんの声につられて顔を上げた丈くんが 俺のカレーの皿を覗き込みながら言う
は っ す ん .
丈 く ん .
そう、昨日あれから 恭平に数学を教えている時も 家に帰る時も 夕飯を食べている時も お風呂に入っている時も 資格の勉強をしている時も 布団に入ってからも オオニシくんのことが頭から離れなくて 寝ようと目を閉じても 何度もあの瞳を思い出してしまう まるで星空ヲ閉じ込めたようなキラキラとした瞳 一度覗いてしまうとずっと見つめていたくなる 俺の心を捉えて離さないあの瞳...
こんな気持ちが自分の中にあるなんて知らなくて 胸がザワザワとする
結局、眠りについたのは明け方になってからだった おかげで授業には間に合ったものの 人生初の寝坊をした
大 吾 .
今日何度目かのため息をついた時 俺のスマホがピコンと鳴った LINEを開くと恭平からで
恭 平 .
大 吾 .
りゅちぇ、の文字を見た瞬間 心臓が跳ねた感じがして 椅子から転げ落ちそうになった
は っ す ん .
急に大きな声を出して口元を押さえた俺を 丈くんとはっすんが怪訝な表情で見てくる
丈 く ん .
は っ す ん .
大 吾 .
そんな2人を無視してブツブツと呟きながら オオニシくんの気が変わらないうちに、と 急いで恭平に返信するとすぐに既読がついて
恭 平 .
と送られてきた
大 吾 .
メッセージを見た瞬間 俺は立ち上がってガッツポーズをした こんなにすぐに またオオニシくんに会えるなんて!
丈 く ん .
大 吾 .
と俺はさっきと変わって 満面の笑みで目の前のカレーに手を伸ばす そんな俺を見たはっすんが
は っ す ん .
と怯えた表情で呟いた