jp
ya
na
START
翌日は雨だった。
傘をさして病院へ向かった
傘立てには、傘が満杯に入っていた
傘立てにきちんと入れるのもまどろっこしくて適当に突っ込んで中に入る。
ゆあんくんの病室は、4階から6階に移動していた
でもエレベーターも待っていられなかった
そのくらいはやる気持ちを抑えきれなかった
俺は一段一段、階段を登って行った
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何とか6階まで登りきり、
俺はゆあんくんの病室に辿り着いた
ドアの前には何かの札が入っていた
「面会拒絶」
そう、描かれてきた
ぞっ、とした
後頭部を殴られたような気持ちだった
背筋が凍った
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まともに立っていられなくて、地面にしゃがみ込んだ
息が荒かった
吐きそうだった
しばらくうずくまっていた
看護師さん
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看護師さん
看護師さん
そう言われ、俺は仕方なく引き返した
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どうしてもゆあんくんの状態が気になって
ゆあんくんに20回くらいメッセージを送った。
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jp
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既読は付かなかった。
一睡も出来ず、朝になった
ゆあんくんの変わりに、俺が病気になりたかった
ゆあんくんがいない世界を生きていく覚悟ができなかった
家にいても眠れそうになかったし
会社に行く気も出なかった
俺はその場に寝そべった
jp
その瞬間、スマホが震えた
画面も見ずに電話に出た
ya
ya
ya
ゆあんくんの声だった。声に力がない
jp
ya
ゆあんくんがびっくりしたような声で言った
jp
ya
ya
ゆあんくんは、そう言って数日分の話を話し始めた
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𝐍𝐞𝐱𝐭······▸ 400
コメント
2件
初コメ&フォロー失礼します‼️ 一気読みしたんですがとても感動して涙が出そうになりました😭 フォロー失礼します‼️
続き待ってます! こっちが泣いちゃいますぅ(߹ㅁ߹)