TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

私は知ってる。

柚の笑顔の裏には

沢山の事を乗り越えた過去があることを。

大丈夫。私がそばにいるよ。

手首にテーピングを巻いている

柚葉

怖い…

柚葉

どうしよう。また失敗したら…

ボソッと呟いた。

昨日のアクロバットの練習。

着地に失敗した。

手首を捻っただけで済んだが、

柚の顔が真っ青になってた。

柚葉

よし、出来た。

柚葉

早く治りますように。

柚葉

さ、課題しなきゃ。

次の曲は柚のアクロバットが入る。

静かに焦りを感じていた。

柚葉

また失敗したらどうしよう…

数時間後

來亜

柚ー!

來亜

そろそろレッスンだよ〜

美咲

早く準備して〜!

柚葉

あ、はーい!

どうしよ。行きたくない。

怖いよ…

美咲

先、玄関で待ってるよ!

柚葉

あ、う、うん!

來亜

柚?

來亜

大丈夫?

來亜

体調悪い?

柚葉

え?

柚葉

い、いや大丈夫だよ。

怖いなんて言えない…

來亜

そう。ならいいけど。

私には分かる。

何か隠してるね。

來亜には心配かけたくない。

だって

大好きな人だから。

マネージャー

よし!3発組。皆揃った?

美咲

はい!大丈夫です!

來亜

お願いします!

柚葉

お願いします!…

マネージャー

柚、手首の調子どう?

柚葉

あ、えっと…

柚葉

あんまり…。

柚葉

はい…。

マネージャー

そうか…。無理せずできる範囲でね。

マネージャー

病院、明日だよね?

柚葉

あ、はい。

マネージャー

また何かあれば教えてね。

柚葉

は、はい…

來亜

柚?

ピトッ

來亜

熱は無いみたい…

美咲

え、急にどうしたの?

來亜

うーん。いや。

來亜…。気づいてる…?

マネージャー

さ、着いた!

美咲

ありがとうございました!

來亜

ありがとうございました!

柚葉

ありがとうございました。

着いた。どうしよう…。ハァ…

レッスンが始まった。

ストレッチを終わらして、筋トレは見学。

振付に入った。

順調に振付は進んでいった。

振付師

綺羅、1.5ね。

綺羅

はい!

振付師

シンメで桜花!

桜花

1.5ですか?

振付師

そうね。

桜花

わかりました!

振付師

來亜と美咲で2に行って欲しいかな。

振付師

上手美咲で!

美咲

はい!

來亜

はい!

振付師

じゃ、さっきの振り付けそこでやって見て!

振付師

5.6.7.8!

🎶

振付師

柚、この振り付けからセンターでバク転だね。

柚葉

あ、はい!

あ、バク転…

バク転…

バク…転…

あれ、目の前が真っ暗…

ドン

百花

柚葉!どうしたん!?

未渚美

柚!

來亜

柚ー!!!!

あれ?ここは…?

來亜

柚?

來亜

わかる?

柚葉

來亜…?

來亜

そだよ!來亜だよ!

柚葉

どこ?ここ

來亜

休憩室。

來亜

柚、スタジオで倒れたんだよ?

來亜

覚えてる?

柚葉

あ、そうだ…

柚葉

バク転…ハァハァ

柚葉

ハァハァハァハァ

何これ。息ができない。

來亜

柚!?

過呼吸…!?

まずは落ち着かせなきゃ。

來亜

柚、大丈夫よー

來亜

來亜がいるからね。

來亜

鼻から吸って口から吐くよ〜

柚葉

ハァハァハァハァカヒュハァハァハァハァ

柚葉

ハァハァハァハァハァヒュ ハァハァハァハァ

これは絶対何か隠してるな…

こんなにパニックになるくらい

抱え込んでたんだろうな。

來亜

來亜がおるよー

來亜

大丈夫。大丈夫。

柚葉

ハァハァハァハァハァハァ

柚葉

ハァハァハァ

柚葉

ハァーヒューハァーヒュー

來亜

少し落ち着いた?

柚葉

((・・*)コク

來亜

もたれる?

柚葉

いいの?

來亜

おいで!

ピトッ

來亜

柚、これだけは覚えてて。

柚葉

ん?

來亜

柚は1人じゃないから。

來亜

來亜もいるし、メンバーもいる。

來亜

不安があれば、來亜でもいいから言って?

柚葉

來亜…

柚葉

あのね………

柚葉

アクロバットが怖いの。

柚葉

手首痛めてから怖いの。

柚葉

もし、ファンの前で失敗したらどうしよ。

柚葉

それこそ、いつも応援してくれてる子に心配かけて、

柚葉

トラウマにさせてしまうのではないかって

柚葉

怖いの。

柚葉

柚がいつも笑顔でいられるのは

柚葉

ファンのおかげだから

柚葉

ファンにも笑顔でいて欲しい。

柚葉

でも、そんなファンを傷つけてしまったら…

柚葉

そんなこと考えたら怖いよ…

來亜

柚…

來亜

凄いな。柚。

そこまで思ってたんだ。

私にサポート出来るのは、、、。

來亜

柚。さっきも言ったけど、柚は1人じゃない。

來亜

柚のファンは皆。柚の笑顔を見て、笑顔になる。

來亜

アクロバットは、來亜出来ないから、

來亜

怖さはわかるものでは無いと思う。

來亜

だからこそ、本当にすごいと思うし

來亜

尊敬してる。

來亜

アクロバットが不安な時は、來亜を思い出して。

來亜

アクロバットが成功したら、毎回ギューしよ?

來亜

ふたりの時間作ろ?

柚葉

來亜…

來亜

まぁ、根本的な解決にはならないだろうけど。

來亜

アクロバットが嫌なら、マネさんと相談になるだろうし。

來亜

でも、1人で溜め込まないでよ。

來亜

柚。

來亜

私だけでもいいから話してね。

柚葉

來亜…

柚葉

大好きだよ。

來亜

私も。大好きだよ。

ギュ

loading

この作品はいかがでしたか?

101

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚