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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

ガタンゴトンという大きな音を立て、 私たち、いや、私は電車に乗っていた。

行き先は東京。 新幹線に乗るために、初の上京である。

凪沙

皆は周りの人には見えないんだよね?

なかむ

そ!

なかむ

まあ、彼岸山から近いここだったら、
こんな風に乗ってる人を眠らせることも
出来るけど、東京じゃそうはいかない

なかむ

人数多いし、うるさいし……
なら、透過した方がいいからね

きんとき

ま、俺としてはこーして凪沙と
話せなくなるから、
眠らせたいところなんだけどね

ぶるーく

僕らは良くても、凪沙が
めっちゃ変な子になっちゃうからね

ぶるーく

ま、僕らが干渉してる時点で
変ではあるんだけどね

凪沙

そんな珍しいの?

すまいる

かなり少ない

すまいる

そもそも、妖怪自体が
人と関わろうとしないからな

きりやん

その上で、
人も受け入れるケースは希少だからね

凪沙

へぇー……

しゃーくん

ま、俺らの場合は肝試しに来た奴らを
追い返したりしてたけどな

しゃーくん

実際、廃神社だし気になるんだろ

凪沙

あー……
友達がなんかそんなことしてたかも

凪沙

……私は聞かされてすら
なかったんだけどね

しゃーくん

涙拭けよ

凪沙

泣いてないっ!

なかむ

ま、ガチの幽霊が妖力使ったから、
みーんなびっくりして逃げてったけどね

ぶるーく

逃げ足バリ速かった〜

きりやん

行かなくて良かったまである

きんとき

それはそう

凪沙

たとえば、どんなことしたの?

ぶるーく

風吹いてないのにろうそく揺らしたり

すまいる

石段ガタガタさせたり

きりやん

誰もいないはずの森の中で藁人形に
釘を打つ人影が出させたり

きんとき

それで森に入っていったところで、
人影出して崖から落として、
人影に叫び声をあげさせたり?

ぶるーく

きんさんがいっちゃんグロい

なかむ

容赦ないよね

きんとき

そう?

すまいる

人影に叫ばせた後にやったことなんて、情けも何もなかったよ

きんとき

あー、あれ?

きんとき

それで崖に近寄った奴に向かって
足跡が歩いてくるやつね

きりやん

ガチじゃんあれ

なかむ

崖から落ちたら大変だったんだけど?

きんとき

いやー、楽しくなっちゃって

しゃーくん

……………なあ、お前ら

なかむ

なに?シャケ

凪沙

……………ガタガタガタ

しゃーくん

凪沙が怖がってるからやめろ

しゃーくん

あと……

きんとき

あれ、しゃーくん……

しゃーくん

俺も怖いからやめろ!ブルブル

なかむ

シャケwwwwwww

ぶるーく

しゃーくんも妖怪でしょ〜www

きりやん

思い出してみれば、
あの時シャケも肝試しに来た奴らと
一緒に怖がってたなw

しゃーくん

いいいいいや、だだだって!
あんなんビビるに決まってるだろ!

きんとき

自分でもできることでビビるかな?ww

凪沙

くっ、ふふっ……ww

凪沙

シャケさん……wwww

しゃーくん

凪沙まで……

凪沙

いやー、あれですよw

凪沙

自分よりビビってる人がいると、
急に冷静になる現象www

ぶるーく

あれねww

しゃーくん

お前らなぁ……!

凪沙

んははっwwごめんなさいw

しゃーくん

……………ったく

すまいる

にしても、ここってこんなに
綺麗だったんだな

きりやん

たしかに

きりやん

俺ら、ずっと彼岸山から
出てこなかったしな

なかむ

出る必要もなかったもんね

凪沙

そうなんですか?

ぶるーく

ま、フツーに考えてテリトリーから
出るの危険でしかないからね

凪沙

えっ…………

きんとき

……凪沙、大丈夫だよ

きんとき

ふふん、俺ら強いからね!!

なかむ

伊達に九百年狛犬してないからね!

凪沙

九百年!?!?

凪沙

えっ……そんなあの神社古いんですか?

すまいる

うん

凪沙

えぇ……初耳〜……

なかむ

そりゃあ、九百年経っても受け継げる
ことなんて少ないでしょうな

凪沙

そりゃあ、まあ……

『次は〜〇〇駅〜〇〇駅〜』

凪沙

あっ、そろそろですね

きんとき

じゃあ、他の人起こそっか

凪沙

はい

凪沙

じゃあ……また、ね?

きんとき

……………!パァァァ

きんとき

うん!

凪沙

(徐々に……敬語外せるといいな)
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