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碧斗
碧斗
碧斗
碧斗
碧斗
碧斗
碧斗
カサカサッ ( 地図を開く音 )
初兎
初兎
所持していた地図を見ながら辺りを見渡す
初兎
紙の質感と色褪せの様子から 、この地図が作られてからまだあまり時間は経っていない
もしそうだったとするのならば 、場所は此処で合っているはずだ
初兎
初兎
初兎
初兎
正直 、彼の探索を諦め掛けていた
場所も別れも何も言わず突如消えた水色髪の彼
何も言わずに立ち去るなんて事 、普通はしないだろう
何も言わずに立ち去るなんて何かの意味があっての行動
無言で消えたのなら探す側も困難
だとすれば ... 探して欲しくなかった 、という事だろうか
だったら尚更探さない方が良いのではないか ...
そんな思いが自身の頭の中を過る
しかし 、突然何処にからか聞き覚えのある泣き声がした
??
初兎
思わず間抜けな声をあげる
初兎
初兎
“ 聞き覚えのある声 ” が聞こえ 、その声がした方へ向かって走った
ドクン ドクン
変に胸が高鳴った
初兎
先程の泣き声と自身の弟を重ねて考えてしまう
初兎
初兎
微かな希望を抱き 、少しずつ小さくなっていく声の聞こえる方へ向かって
今度はゆっくりと歩いた
??
??
鼻を啜った音混じりな震えた声
近付くにつれてその希望は どんどん大きくなっていった
初兎
??
??
??
そう嬉しそうにお礼を言う彼
否 、正確に言うと僕の兄弟
しかし 、ずっとそっぽを向いているままだ その為首から上は見れなかった
初兎
??
途切れ途切れに聞こえる 『嫌われたくない』 という言葉
初兎
初兎
不安そうな弟に向かい 、へらっと笑って返事をする
??
初兎
??
??
初兎
??
??
そう言われ地図を渡された
地図に示してあった場所は大分山奥にある小さな墓地
初兎
初兎
??
??
??
僕の返事を待つことなく彼は走り去ってしまった
僕の家とは真反対の遠い遠い何処かへ向かって ...