いつもの様に日常組の四人で動画の撮影を行った。 その日はぺいんとの家には死神が泊まっており、ぺいんとと死神の二人は同じ場所で撮影に参加していた。 撮影を始めたのが夕方だった事もあり、終わる頃にはすっかり日が暮れ、死神は疲労で眠気を催していた。
ぺいんと
死神
ぺいんとの問いに死神は気の抜けた声で返事をすると、項垂れながら重い瞼を擦っている。
ぺいんと
死神
ぺいんと
元から華奢でか弱く見える死神であるが、目を細めて唸り声を発する姿に、まるで愛玩動物を見ている様な気分になり庇護欲を駆り立てられる。 ぺいんとはそんな感情を抑え、死神に眠ることを促した。
死神
死神は立ち上がり、怪しい足取りで寝室へと向かって行った。
ぺいんと
死神の後ろ姿を見送った後、パソコンに向き直し、ぺいんとは動画編集を始めた。
ぺいんと
動画編集を終えると、歓声を上げると共に大きく両腕を振り上げ、思い思いに背伸びをした。
ぺいんと
パソコンの電源を切り、席を立つ。 そのまま、死神が寝ているであろう寝室へ向かった。 寝室では、死神が小動物のように背中を丸めて、規則的な寝息を立てて眠っていた。 しかも、死神用に敷いた布団ではなく、ぺいんとの布団で。
ぺいんと
気持ち良さそうに眠る死神を見下ろしながら、ぺいんとは呆れた笑みをを浮かべた。 死神を抱えて、死神用だった布団へ移そうかと考えたが、そこまでする必要は無いと思ったぺいんとは死神用の布団で眠る事にした。
ぺいんと
そう呟いて、寝間着に着替えながら死神の方を見やった。 よく見ると、寝間着を着ていた。 着替えられる程の気力があるのに、寝る布団を間違えるだろうか。 ぺいんとは疑問に思った。
ぺいんと
ぺいんとは苦笑した。 死神がぺいんとに好意を持っていて、わざとぺいんとの布団で寝たなんて事、ある訳無い。 ぺいんとは切なげな表情を浮かべ、床へと視線を落とした。 況してや、男同士。この想いは実らない。 やり場の無い感情を我慢し、ぺいんとは死神用の布団へと潜ろうとした。 その時、死神が寝言を呟きながら寝返りを打った。
死神
聞き取り難かったが、確かにぺいんとの名前を呼んでいた。 自分の恋は諦めているが、死神の見る夢の中に自分がいる事が少し嬉しく感じたぺいんと。 10年も一緒に撮影をしている仲だ。夢に出て来たって可笑しくない。 ぺいんとの布団で寝ているのも、偶々かもしれないし、二人の仲だからこそ許せるもので、そこに何の意味も無い。 けれど、期待してしまう。勘違いしてしまう。 少しだけなら、ぺいんとはそう思った。
ぺいんと
ぺいんとは眠る死神の唇に、優しいキスを落とした。
布団に横たわる死神に跨ぐ様にして覆い被さり、死神の血色の良い小さな唇にキスをした。 死神の唇は暖かく、柔らかな感触でとても心地良かった。 こうして、眠る死神にキスをしている事自体が既に駄目なのに、このまま滅茶苦茶にしてやりたいとまで思ってしまうぺいんと。 しかし、流石にそれは駄目だと理性を働かせる。 死神の唇と自分の唇を離す。幸せな時間も直ぐに終わってしまった。 君と恋人同士と言う関係であったならば、時間を延長する事が出来たのに。 ぺいんとはそう思った。
ぺいんと
苦虫でも噛み潰した様な顔で、ぼそりと呟く。 死神の艷やかな菫色の髪を優しく撫でてから、ゆっくりと起こさぬ様に退いた。 そして、今度こそ寝ようと、布団へ潜ろうとした。 その時だった。
死神
今度ははっきりと、鮮明に聞こえた。 後ろを振り返ると、上体を起こした死神が驚いた様に目を見開いて、ぺいんとを見つめていた。 ぺいんとは血の気が引くのを感じた。 幻滅される。嫌われる。そう思ったからだ。
ぺいんと
死神
瞳を揺らして、困惑した様子で自分の唇に手を当てる死神。 徐々に顔を紅潮させ、突然ぺいんとから視線を逸らした。 ……何、その反応。 ぺいんとは予想外の反応を示した死神に、疑問符を浮かべた。 顔を青褪めて、軽蔑の目でも向けられると思っていた。 しかし、実際の彼はどうだろうか。 まるで、恥ずかしがっている様な、照れている様な素振りを見せている。 もしかして……。そんな予感、期待が脳裏を過ぎる。 ぺいんとは自然と、声を発す勇気を出す事が出来た。
ぺいんと
自分の体を死神へ向き直し、ぺいんとは心からの謝罪をした。 死神は未だにぺいんとと視線を合わせず、緩く噛み締めた唇を手で覆っている。 そして、口籠りながらも言葉を返した。
死神
死神
ぺいんと
死神
ぺいんと
ぺいんとの言葉を遮る様に、死神は声を張って言った。
死神
死神
ぺいんと
死神は逸していた視線を戻し、ぺいんとの目を見てはっきりと言った。 ただ、余裕は無さそうで、湯気が立つのではないかと思う程に顔を真っ赤に染め上げていた。
ぺいんと
ぺいんとは今一理解してないようで、動揺した様子で死神に聞き返す。
死神
ぺいんと
死神
一向に理解出来ないぺいんとを見兼ねた死神は、ある手段に出る事に。 互いに布団に座って向き合っている状態だが、ぺいんとの方が座高が高く、死神は膝で立つ必要があった。 膝で立ったまま、ぺいんとの前へと歩いて行く。 そして、ぺいんとの両頬を掴み、互いの唇を重ね合わせた。
ぺいんと
ぺいんとは大きく目を見開き、顔は見る見る内に赤く染まって行った。 再び感じる心地良い感覚。 柔らかで暖かい唇。 頬に重ねられた小さな手。 自分は今、もう手に入る事など無いと諦めた、恋焦がれた愛しい人とキスをしている。 そう思った時、心に溜まっていた蟠りが溶けて行った。 数秒に渡ってキスを交わし、互いの唇は離れた。
死神
ぺいんと
死神
唇は離れても互いの距離は近く、ぺいんとは無言で死神を見下ろしていた。 そんなぺいんとを不思議に思ったのか、死神が名前を呼んだ。 すると突然、ぺいんとは死神をぎゅっと抱きしめた。
死神
ぺいんと
死神
歓喜の叫びと共に、死神を激しく揺らすぺいんと。 死神もまた嬉しそうに笑みを浮かべ、激しい揺れに悲鳴を上げていた。
ぺいんと
死神
ぺいんと
死神
どぅん
どぅん
どぅん
どぅん
どぅん
どぅん
どぅん
どぅん
※下ネタ注意
どぅん
どぅん
どぅん
コメント
28件
最高です!ほんとになんか主さん純粋な方な気がします! あとリクエストでらだしにがいいです!
らだぴくを、、、ください、、、 リクエストです、、、(限界)
神ですね、、() リクエストです(もう受け付けてないなら大丈夫です!) ラダミド らだ→攻め みど→受け シチュエーション…みどがMOBの話しばっかしてて、らっだぁが「MOBの話し過ぎじゃない、?」って嫉妬系で、、「出来れば」☆☆☆に持ってって欲しいですねぇ、、