結婚式までの3日の間、
私は相変わらずのホテル生活の中で、
結婚式に見合う 綺麗なワンピースを買った。
2人を祝うような、皮肉の効くもの。
姿海〇〇
( 悟はまだ私のことを好きでいてくれるかな )
もう飽きられてるかも。
忘れられちゃってるかも。
そんな不安を掻き消すように、
頬を叩いた。
そして、結婚式当日───
硝子にそれとなく 式場を聞き出してもらって、
そこに忍び込む。
この時のために あったかのような私の術式。
式場の背景に溶け込んで堂々と入る。
ある程度中まで入って、術式を解いた。
それがいけなかったのかもしれない。
女性
ザンッ
姿海〇〇
ッ、!ザッ
背後に気配を感じて咄嗟に跳ぶ。
腕に浅い切り傷ができた。
姿海〇〇
△△さん…
女性
アンタなんでここにいるのよ
女性
また私の邪魔をするつもり!?
彼女は術師ではない。
故に本気でやり合ったら殺してしまう。
それに私は今武器を持ってない。
ナイフを振り回す彼女に、
私は防戦一方だった。