日帝
アメリカ
日帝
日本の友達が来てから 数分後。
リビング…居間に座り、 俺たちは向かい合っていた。
イギリス
日帝
そういうと、イギリスは うっと声を詰まらせて 黙った。
イギリスも、相当な数の 兵士…国民を失っているから。
『失われた国民』
俺の中では、もちろん …海と空も含まれている。
アメリカ
アメリカ
日帝
…ああ、やはり、
俺と米帝では 考え方が違うのだな
そんなピリついた空気を 察していたのか、
ドイツやイタリア、パラオは 黙ったままだった。
アメリカ
日帝
また、沈黙の時間が 流れる。
ドイツ
そんなとき、ドイツが 俺に声をかけてきた。
日帝
ドイツ
日帝
ドイツ
ドイツの父上。 …まさか、
日帝
思わず机の上に身を 乗り出してしまった。
若干ドイツが引き気味に 体を反らせて答えた。
ドイツ
日帝
満面の笑みを 浮かべて、ドイツは 頷いた。
先輩が、生きている。
実の子孫からその言葉が 出るということは、本当に まだまだ元気で生きてるんだろう。
自然と頬が緩んだ。
ドイツ
そんなことを言いながら、 ドイツはすまほを出して 連絡を取っているようだった。
イタリア
日帝
俺はドイツの次に イタリアを凝視した。
イタリアは顔を 縦に振った。
イタリア
日帝
あはは、とイタリアは 苦笑しながらすまほで 連絡を取っていた。
イギリス
パラオ
イギリス
机の端で、パラオと イギリスがそんなことを 話していた。
…と、ちょうど 俺たちが会話の合間の時間を 楽しんでいた時。
イタリアのすまほが 鳴り出した。
イタリア
日本
イタリア
すまほを耳に当て、 イタリアが出た。
イタリア
イタリアがちらりと こちらを申し訳なさそうに 見た。
そして、今イタリアが 電話していたすまほを 俺に渡してきた。
日帝
にゃぽん
日帝
にゃぽんに促され、 俺は電話に出た。
日帝
???
唐突な叫び声が耳を刺す。
頭が割れるかと思った。
日帝
???
日帝
???
???
イタリア王国
日帝
どうやら、電話の相手は イタ王…だったらしい。
確かに、このハイテンションと 『io』という不思議な一人称も、
『~なんね』と付く話し方も、
思えばイタ王独特の ものだった。
イタリア王国
日帝
電話の向こうで、イタ王が 苦笑している声が聞こえた。
戦時中から変わらない 笑い声。
イタリア王国
日帝
イタリア王国
日帝
俺はすまほをイタリアに 返した。
イタリア
イタリア王国
イタリア
イタリアが頭を 抱えながらイタ王と 話していた。
イタ王が、自分の 息子であると穏やかに会話を 交わしている。
日帝
戦時中。
イタ王はこれ以上ない程に 冷徹な男だった様に 記憶している。
日帝
イタリア王国
イタ王は、俺が渡した 書類を目を細めて 読み進めていた。
イタリア王国
日帝
イタリア王国
俺は、この時に イタ王が言った言葉を 一生忘れることはないだろう。
イタリア王国
日帝
笑顔でそう言うくらいに、
イタ王は楽観的で
誰よりも感情が欠けている奴だった。
日帝
79年という月日は、 人格をここまで 変えてしまうものなのか……
そう思った、その時。
ダンダンダンダン!!!!!
……と、爆音が日本家に 響き渡った。
日本
ドイツ
日帝
俺がそう問いかけると、 ドイツは渋い顔をした。
ドイツ
ドイツ
ドイツが深々と頭を 下げた瞬間。
ナチス・ドイツ
…大声を出して爆音で ぴしゃぁぁぁんと 襖を開け━━━…
日帝
先輩が現れた。
ナチス・ドイツ
日帝
ナチス・ドイツ
日帝
ナチス・ドイツ
先輩は頭を抱えていた。
ナチス・ドイツ
日帝
俺が嫌な予感を感じながら 先輩にそう問いかけると、 先輩はフッと笑った。
ナチス・ドイツ
日帝
俺がそう溜息を吐いた後、 少し冷静になってから ひとりごとのように言葉を 発した。
日帝
イタリア王国
俺が言いかけたとき、 イタ王が襖をぱぁぁぁんと 小高い音を鳴らしながら 入ってきた。
ナチス・ドイツ
イタリア王国
ああそうだ、イタ王の 前ではピッツァをピザと 呼べば銃ですっごい撃たれる 事を忘れていた。
イタリア王国
日帝
再び溜息を吐く俺の隣で、 日本とにゃぽんがぽつりと 呟いた。
日本
にゃぽん
日本家
まさにその通りだった。
イタリア王国
イタリア王国
イタリア王国
ナチス・ドイツ
イタリア王国
まぁ実際イタリアは 第二次世界大戦で真っ先に 連合国に降伏してたからねぇ…
コメント
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この人の話最高すぎてクラスのみんなに行ってるww
最高だ! 脳が硬化してんだ ぶっ壊して 叫べ!