君と歩む恋の道

夏休み

暑い暑い毎日

負けた県大会をバネにまたここからスタート

次は全国大会を目指す

夏休みだけど、ほぼ毎日いるあの子

彼女は夏休み明けにある文化祭の

看板作りをしているらしい

美術部だからと任せられたらしいが

本人曰く自分でやりたいと言ったらしい

ガシャンッ

ドンッ

完成した看板を外に干しに来た

メイド喫茶

そして背景はメイドさんやケーキ、お花を描いて華やかに仕上げた渾身の作品

雨にも濡れない場所においてちゃんと干す

手を洗おうと近くの手洗い場に行くと

大好きなあの人が手を洗っていた

すると、先輩は蛇口の下に頭を出して冷水を気持ちよさそうに浴びた

先輩は私に気づくと濡れた前髪を上げて笑った

先輩は肩に掛けてたタオルで濡れた髪をぐしゃぐしゃと拭いた

4時間前

愛佳は少し黙ってからニヤニヤとしだした

言われた言葉にドキッとした

別にそんな事は思ってなかった

いや、思ってなかったって言うと嘘になる

けど、でも別に、そんなんじゃなくて

…もしかしたら…って

顔を赤く染める彼女

夕日のせいなのか、それとも、私のせいなのか

私は分からない

この子と話したいって思うこの気持ちは、どんな感情なのか

これに名前をつけるなら、なんて言うんだろう

「恋」って言うのだろうか

分からない

私は「好き」が分からない

「好き」ってなんだろう

友達との好きと恋愛の好きは違うのだろうか

違うとしたら、どこが違うのか

これから、知る事があるのだろうか