冬華side
きっかけは
些細なことだった
冬華
冬華
親の仕事の都合上
私はどうしても転校が多かった人生で
どこにいっても
友達も
好きな人も作らない
そう決めていた
はずだった
先生
冬華
初めて貴方を見た日
初めてでは無い気がしたあの日
私は
恋に落ちた
二口
冬華
驚いた
まさか声をかけてくれるなんて
冬華
そっけない自分を
笑いかけるあなたと比較する
冬華
これが精一杯だった
嬉しくて仕方がなかったから
冬華
そう決めた
冬華
二口
二口
迷惑かなと思いながらも
貴方と話す時間がとても
楽しかった
そんなあなたに名前を聞いた
二口
冬華
その日の帰り道は
忘れないよう
その名前を反芻した
冬華
ヤンキー
冬華
ヤンキー
冬華
冬華
冬華
ヤンキー
冬華
冬華
ヤンキー
ヤンキー
冬華
冬華
冬華
冬華
冬華
冬華
るか
冬華
冬華
最初の印象は
冬華
二口くんと仲良い女の子
るか
るか
頭の中にハテナを浮かばせながらも
私はその通りにした
るかちゃんの次の印象は
冬華
冬華
かっこいい女の子
その後に二口くんが来た
でもそんなのどうでもよかった
私が憧れ見つけた瞬間に比べれば とても小さい事だったから
二口
冬華
冬華
二口
冬華
二口
二口
二口
二口
冬華
思わぬ共通点
そこからは会話が弾んで
家に着いても20分ぐらい話していた
我ながらいい感じだと思っていた
冬華
会話も弾むし...
でも私は
仁
仁
るか
るか
二口
あなたの異変にはすぐに気づいてしまう
冬華
冬華
冬華
冬華
冬華
冬華
そこで私は欲張ってしまった
自分も...
私も見てと
廊下の先で ふたりが楽しそうに話してる
冬華
嫉妬心が増すばかり
るか
二口
冬華
気がついたら声をかけていた
二口くんの視界に入りたかった
ただその一心で
その日の放課後
私はかなりタチの悪いことをした
冬華
冬華
るか
明らかに動揺してる るかちゃんを見て
チャンスだと思ってしまった
冬華
冬華
凄くずるい言い方だ
「うん」と言えないように
仕向けてしまった
るか
最終的には
るか
と一言
言わせてしまった
冬華
冬華
冬華
その日は下を向いて 家に帰った
その日の夜
私はデートに誘った
冬華
冬華
そう思い込むことしか出来なかった
告白しようと決めた日
冬華
冬華
冬華
二口
二口
冬華
冬華
冬華
冬華
冬華
冬華
二口
二口
本人に聞いたら
俺も好きだと
すごく嬉しかった
自分に振り向いてくれて
そんな気がして
付き合ったけど
付き合った気がしなかった
理由は明確だ
彼の目に
自分が写ってないからだ
冬華
二口
るか
二口
冬華
冬華
冬華
体育祭の日...
いや
もっと前から
気づいていた
二口が私の事を振ろうとしていることに
その事実すらからも逃げたく
2人きりにならないようにした
でも
冬華
二口
それは意外にも早く訪れた
二口
冬華
苦しい
苦しすぎる言い訳だ...
二口
二口
冬華
冬華
もう
逃げられない
確定演出ってやつだ
振られてしまう
二口
二口
いやだ
謝らないで...
二口
冬華
言葉が上手く出てこない
二口
冬華
冬華
二口
冬華
冬華
二口
認めてよ...
諦めがつくように
冬華
二口
黙らないでよ...
冬華
冬華
冬華
冬華
忘れないように反芻していた名前が
今は声に出すのも辛い
二口
だから謝らないで...
私が悪いのに
二口くんが謝る度
自分が惨めになっていく
冬華
冬華
冬華
冬華
最後の願い
結局私は甘えてばっかだ...
私こそ謝るべきだ
二口
二口
二口
最後まで優しいあなたに
顔を向けられなかった最期
冬華
冬華
本当に
楽しかった
コメント
2件
ここまで一気読みしました! 小説のなりたち?とか設定とか めちゃくちゃ好みすぎました!✨ これからも頑張ってくだささい! 続き楽しみにしときます!