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この作品は、"櫻いいよ"さんの「交換ウソ日記」と言う作品をカラフルピーチバージョンで 書いたものです
カラフルピーチご本人様とはご関係がありません
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好きだ 露木
若月えと
先生
若月えと
私は驚きの余り立ち上がってしまった
突然のラブレターに頭が追いついていない
紙に書かれていたのはこれだけで、"若月えと" という私の名前は書かれていない
生まれて初めてのラブレターだからって 安易に喜んでは駄目だ
だって、差出人はあの"露木くんなのだから"
露木くんは、わたしと同じ学年の 理系コースの男の子だ
ちなみにわたしは文系コース
理系コースと文系コースは校舎が分かれていて、 一階の渡り廊下でだけつながっている
わたしがこの校舎に足を踏み入れるのは、 水曜日の四時間目、数Bの選択授業の週に一度だけだ
つまり、今いるこの教室は理系コースの二年E組だ
たしか露木くんのクラス
しかも、理系と文系は授業も全く違うから、 ほとんど接点がない
そんな彼がわたしを知っているはずがない
好きになるなんて考えられない
だから、この手紙はわたし宛ではない可能性が 高いだろう
きっと、普段この席に座っている女の子に宛てた手紙だ
若月えと
だけど、なんで四時間目まで気づかなかったん だろう
この時間、理系コースはみんな音楽か美術の授業で移動している
席を外すことをわかっていて直前にこの手紙を入れることも考えにくい
それに...この机は女の子が使っているようには 思えない
机にはサッカーボールなどがマッキーペンで 描かれている
それに、机の中にはいつもプリントが詰め込まれていて、『この机は男の子だろう』と"のあ"と 笑ったくらいだ
今日は何故か空っぽだったので、手紙を見つける ことができた
この席が露木くんかどうかわからないけど、この手紙はやっぱりわたしに宛てられたのかもしれない
でもどうしても信じられない
理解できない
ほんとに
若月えと
ラブレターを書くなら、宛名くらい書いてよ!
若月えと
あっやべっ
先生
若月えと
クラスメイト
クラスメイトに笑われ、あまりの恥ずかしさに 私は顔を伏せた