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コンコンッ
初音
初音
〈今回も凄かったな!!!
〈この資料も完璧だ!ペラッ
初音
〈今度新入りのことをぜひ、お前に 任したいのだがいいか?
初音
〈流石この社のエリート、"期待"しているよ
初音
気持ちが悪い
何が期待だ、
期待されても困る。 期待外れのことをすればすぐに捨てる
だから嫌いなんだよ
全て"僕"に任せるな
初音
めんどくさい…
この世界は怪獣という生き物が存在している
週に数回、その怪獣がどこからか 姿を現し建物…そして人の命を奪い去る
人間も、ただ人の形をした怪獣のような腐った奴らが この社会に山ほどいる
期待という言葉は人を苦しめる 呪いの言葉に過ぎないのだから
私は"完璧でなければならない"
初音
〈は、初めまして!
〈この社に働かせて頂く○○と申しますッ!
〈分からないことばかりですが 精一杯足の引っ張らないよう、努めさせていただきます!
初音
初音
初音
〈あ、ありがとうございます!!!
新入りがきて数ヶ月
初音
〈ほ、本当ですか!??ありがとうございます!!!
(あの子は私にはない才能があった)
(入って数ヶ月で資料は完璧、社の空気にも 簡単に溶け込める子だった)
本当に…凄い子…
それから私は、エリートと呼ばれなくなった
あの子が来てから変わってしまった
嬉しいのか悲しいのか…複雑な気持ち…
でも少し楽になれたのかな…?
ー怪獣が発生しましたー 市民の皆さんは避難してください
ー繰り返しますー
警報が鳴り響く。 だが私は至って冷静だった
…
避難か…
もういいや
もう、疲れた
せっかくなら、怪獣を見てから
…
この世界には防衛隊というまるでヒーローな人達がいる だが、私に構うほど暇人ではないだろう
遠くで炎が舞い上がっている
そして、何かが僕に近ずいているような足音、 地面が大きく揺れる
あれが…
ニヤニヤとした顔でこちらをみてくる怪獣らしき生き物
でも怖くない
怪獣よりも人間のほうが怖いことを思い知らせて 上げないとね
初音は静かに怪獣と目を合わす
あっちも負ける気はないみたいだ
武器…なんかあったっけ
…
確か、1個下に怪獣用の武器みたいなのがあったはず
使うわけないと思っていたがいま役に立つとはね
怪獣が初音の方へ手を伸ばす。
初音はすぐに怪獣の視界範囲から外れ 建物の影へと身を隠す
そして、初音を探す為、次々に建物を 破壊し暴走する隙をつき ダッシュで階段をおり、武器がある倉庫にむかう
ガチャ
薄暗く、少し肌寒い空気が漂っていた
そんなことはもうどうでもいい
少し初音には一回り大きい銃だ…
感心や、凄いという感情を抑え
初音はすぐに銃を持ち、屋上へ向かった
初音
思わず声が出てしまうほどいい夜空だ
さっきまでは感じなかったのに
怪獣がもう一度初音と目が合う
僕は、使ったこともない武器の銃口 を怪獣に向け、
バァンッ
そっと、撃った
光、エネルギーのようなモノが銃口から勢いよく 怪獣の方へ飛んでいく
初音はその銃の大きな圧のような 衝撃で後ろに吹っ飛ぶ
怪獣は攻撃を胸の部分に命中し、膝まつきながらゆっくり倒れる
人間には心臓で即死だが、怪獣には核? というもので即死だそうだ
何も知らないが、たまたまその撃った胸に 核があり命中した
初音
壁に衝突したが大した怪我をしてない、 自分って結構丈夫なのね…
初音はゆっくり建物から出ると、怪獣の上にのり、空を見上げる
その時だけ、
空が、よりもっと輝いて初音の瞳に写っていた