美しい貴方。

キンキンと耳が痛くなるような怒鳴り声

ただの幼なじみの湊と毎回比べる。

湊、湊いつもうるさい。

頼れる人も仲良く一緒に笑える人も 居ないのに、

何も 分かってくんない

見たくない顔を朝からｯ...くそ。

ヘラヘラ笑いやがって、こいつ。私と 違って褒められてる。

ずるいずるいずるいずるい

何も努力なんてしてない癖に

うざいうざいうざいうざい

不安そうに聞いてくるも、私の イラついた低い声でボソッと呟く

何謝ってんの。哀れな目で可哀想な目で見るな

きもいきもいきもいきもい

全部湊が悪い見たいな顔、本当 大嫌いだ。

女友達が湊の腕をｷﾞｭｳと抱きしめる

女友達がムスッとして湊に言った。

目が合った気がして慌てて目を逸らす。

きもいのは、こっちのセリフだ。

私はただポツンと自分の席に座って 盗み聞きをするだけ。

いや聞こえて来るからしょうが無いんだ 決して盗み聞きじゃない。

家やだ、もうちょっと学校に居ていっか

どうやって寄り道しよ。

やっぱ公園？

うーん、困ったな

公園飽きたし、

散歩？とか、

努力も何もしてない癖に、愛されて 愛される才能が憎い。

せめて良い奴じゃ無かったら 性格が悪かったら

朝酷い事言ったのに。本当に湊が嫌な奴なら良かったのに。

喋りかけるな。....無視してよ。

私には聞こえない声でボソボソと 呟いた。