夜月 理玖
機械の音が響き渡る。
桜田 菜緒
ベッドで寝そべる少女は お礼を述べる。 ヨヅキ リク 彼女を担当している医師、夜月理玖。
夜月 理玖
夜月 理玖
桜田 菜緒
夜月 理玖
桜田 菜緒
彼女は心臓の病気で まともに歩くことが出来ない。 だが懸命な処置によって 少し歩けるようになった。 毎日廊下を少しだけ歩いていくという リハビリをしている。
桜田 菜緒
手すりを持ちながら歩いていく。
桜田 菜緒
私は数年前から ずーっと病床に伏せたままである。 両親は自身の回復を望まず、 放置してまるで私がいなかったかのように お見舞いにも来なくなった。 そして 私の病気仲間の子は どんどん元気になって 退院して居なくなった。
桜田 菜緒
桜田 菜緒
引き返そうとした瞬間 自分の足が縺れてしまって 転けそうになる。 衝撃が来る。私は目をつぶった
……衝撃は来なかった。
恐る恐る目を開けるとそこには 見知らぬ子がいた。
碧生 天
桜田 菜緒
碧生 天
桜田 菜緒
戸惑いつつもそう答えると その子は安堵した表情を浮かんだ。 この子は 見たことがない。ということは 最近入院してきたのだろう。
桜田 菜緒
碧生 天
笑ってる貴方はすごく眩しく見えた。
コメント
2件
ミタヨ( ' ꒳ ' )(* ˊ꒳ˋ*)