ユーレーと王子様

夕方近く5時半 ケイの部屋・ソファ

なんで俺は あんなことしてたんだろな…

今思えばレイより 馬鹿なことしてたじゃん…

レオにぃが盗られると思ったから あんなことしたのか…

きっと

寂しかったんだな。

小さい頃は 他の家の子供と違って 勉学ばかりしていた

友達と呼べる人もいなくて クラスメイトという 関係ばかりだった

自分にとっては 正直それはどうでも良かった

褒めてもらえると思って ただ猛勉強した

今だってそうだけど 今より小さい頃は もっとすごかった

並みの子供であれば 読み書きがうまく できない年なのに

俺は3歳になる前に 執筆をはじめ 4歳で大人の使う英文が 読み書きできていた

先生は厳しいわけではなかった。 自学で勉強し 10歳になる頃には 国の戦争の攻め方について 考えたりするようになった。

5歳になったとき 父様は褒めてくれない ことに気づいた。

母様は勉学に詳しくないので さらに話がわからなくて 褒めることもない

先生にも褒めてくれない

でも唯一褒めてくれたのが レオにぃだった。

けどレオにぃは褒め上手だから メイドも使いも レオにぃとよく話す

それを知って以来 嫉妬するようになった。

自分の大好きなものを 盗られそうなのが嫌だから。

なぜか レイのことも大好きに なってる気がするな。

２日後 王宮入り口・桜通り

もっと遊びたかったんだ